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「逃げるな」(大川隆法「心の指針」より)
いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。
私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。
今回は、心の指針「逃げるな」をご紹介したいと思います!
大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心の気づきが得られる作品ばかりなんです。
皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。
それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。
「逃げるな」
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青春時代、私はささいなことで悩んだ。
テストの点が一つでも悪いと苦しみ、
他人の評価に傷つき、
周りからの尊敬が得られないなら、
偽悪家ぶったり、
毒舌をふるったりして、
他人から嫌われる方へと自己実現もした。
確かに傷つきやすかった。
だから他人から傷つけられる前に、
自分で自己否定してみせていたのだ。
まるで電気磁石のように、
周囲から、砂鉄ならぬ劣等感を引き寄せていた。
その電流のもとが、自己憐憫、
つまり、「自分がかわいそう」と思う心だった。
自己憐憫して、
他人からの同情を期待しても、
問題は何も解決しなかった。
置き去りにされて、
孤独地獄や阿修羅界にいるだけだった。
「逃げるな」という声がした。
他人から同情を乞う心、
自己嫌悪、劣等感と闘えと。
自分との闘いだ。
他人との競争じゃない、と。
私はその声に従った。
道は、ゆっくりと上り坂に向かっていった。
(大川隆法 心の指針56)
【感想・気づき】
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多感な青春時代。
他人からの評価に傷つき、自己卑下してしまいやすい時期でもあります。
もしくは、他人から傷つけられる前に、敢えて毒舌でふるまってしまう人もいます。
これは、他人から嫌われるようにすることで、先に自己否定をして、防衛線を張っているのだそう。
他人からの尊敬を得られず、不用意に傷つけられるくらいなら、自分から狙って嫌われに行こう。
なんとも逆説的な方法ですが、そんなやり方でしか自分の身を守れないタイプもいるそうです。
本当は傷つきたくないし、むしろ認められたいのに、そうならないから、プライドが傷ついているんですね。
でも、あまりにも自己否定をしたら、自分が可哀想な気もします。
私自身は、敢えて人から嫌われるようなことはしなかったと思うけれど、
テスト勉強の進捗状況について友人から聞かれた時に、「いやいや、ぜんぜん勉強できてないから~!」と答えるのが習慣化していたときがあります。
実際にはちゃんと準備をしていようが、「ぜんぜんできていない」と言うことで、いざ結果が悪かった時のための「防衛線」を張っているんですよね。
たとえ悪い点をとったとしても、
「ほら、全然やってないって言ったでしょ?」
と言えるし、
逆に良い点だったとしたら、
「たまたまだよ~!!」
って言えますからね。笑
私の学生生活でもそんなことがあるぐらいですから、エリート意識のある、プライドの高い青春期を過ごした方などは、もっと繊細なのでしょう。
自己卑下することで自分を護っているかと思いきや、
気がつけば、「自分可哀想」という気持ちが強い、自己憐憫型の人間になってしまう。
自己否定をし続けた結果、まるで磁石のように、劣等感を引き寄せてしまう。
こうなると、本来の自分自身の良さが、いつの間にか消え去ってしまいますよね。
やはり、基本は自分のことを「可哀想」と思ったり、「自分なんてダメなんだ」と思うのではなく、
「自分にも無限の力が眠っているんだ」
「自分の考え方次第で、どこまでも伸びていけるんだ」
と考えた方が、その後の人生にとっても良いと思います。
「逃げるな」というのは、
「自分自身を必要以上に否定するな」
ということでもあり、
「逃げ隠れせず、自分自身の現状と正直に向き合え」
というメッセージなのではないかと思います。
いつだって大切なのは、他者との比較ではなく、自分自身との闘いなんです。
他人と比べて優れているか劣っているか、ではなく、自分としてどのように決着をつけるか。
過去の自分と比べて、成長できているのか。
自分自身から逃げず、正直に向き合えた人は、「自己反省」「自己客観視」がよくできている人ということ。
「反省」の次にやってくるのは、「発展」です!
自分自身から逃げない、ごまかさないことが、さらなる成長に繋がると信じていきたいものです。
もしも今、人間関係、仕事、家庭など、何かから逃げ出したくなっている方がいるとしたら、
どうか自分自身だけからは逃げないようにしてあげてほしいです。
あなたという存在の手綱を握るのは、他ならぬあなたしかいません。
私も逃げないように頑張りますので……みなさんと一緒に頑張って生きたいです。
心の調教師を目指して、共に精進してまいりましょう!
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました🌷
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