アラフォーの「涙袋メイク」はどうする? 加齢とともに “しっくりくる” が変わってきた私の最新アイメイクについて
「涙袋メイク」って “若い子のメイク” という印象がありませんか?
来年で40歳を迎える私にとって「涙袋メイクは若い子のほうが似合う」という印象があったため、涙袋に関する情報を目にしてもけっこう他人事でした。
なにより、「そもそも私は涙袋メイクが似合わない」と思っていたんです。実際に涙袋を描いてみても、どうもしっくりこない。なんだかのっぺり見えてしまう。
でもそれは、単純に技術が足りていないだけでした。
自分の技術不足に気がついたきっかけは、SNSでバズっていた下記の動画を見たことです。YouTuber/コスメプロデューサーのふくれなちゃんが水越みさとちゃんにメイクを施す動画で、涙袋の描き方を丁寧に解説していました。わかりやすいのでおすすめです。
この動画を参考に描いた涙袋が下記。これまでにないしっくり感を得ることができました。しかも、30歳を過ぎたあたりから10年くらい気になっていた「離れ目」も緩和されたのです。
あれ? もしかして涙袋メイクって年齢に関係ない?
そう思った私は自分に合う涙袋を追求してみることにしました。涙袋メイクは「描く技術」にくわえて「なにで描くか」もけっこう重要だと思います。先に言っておくと、私はBBIAの涙袋ライナー「ラストオートジェルアイライナー」(14)に出会って革命が起きました。
そこで今回は、加齢とともに “しっくりくる” が変わってきた私の最新アイメイクについて紹介いたします。昔からアイメイクは強いこだわりを持っていた部分なので、現在にいたるまでの心境の変化もぜひ聞いてください。
アラフォーの私にも馴染んだ涙袋メイク
まずは、試行錯誤の末にたどり着いた “マイベスト” な涙袋メイクを紹介いたします。使用したアイテムは下記(ベースメイクはこちらの記事をご覧ください)。
涙袋に使用するアイテムは基本的にこの4つ。描き方についてはのちほど詳しく説明しますが、先述した動画がベースになっています。ふくれなちゃんの解説がいちばんわかりやすいと思うのでまずはそちらをご覧ください。
私がアレンジしたところは主に「使用するアイテム」です。ベースメイクの記事でも書いたとおり自分の肌に合う(乗る)アイテムを使わないと納得できる仕上がりにはなりません。私の場合はペンシルタイプのものでハイライトを入れるとヨレてしまってうまく描けませんでした。同じような方は参考にしていただけたらうれしいです。
BBIAの涙袋ライナーで起きた大革命
さて、ここからは具体的な描き方について紹介させてください。先述のとおり私の場合はペンシルタイプのハイライトだとヨレてしまってうまく描けませんでした。そこで使用したのが、キャンメイクのプランぷくコーデアイズです。
<描き方>
①を下まぶた全体に乗せる(下まつ毛より下)
②を①と同じように乗せる(下まつ毛より下)
③をいちばん高く見せたい位置に乗せる
④を中央がいちばん濃くなるように引く
④のサイドを指(爪)で軽くぼかす
⑤で瞳の下から目尻に向かって埋める
⑥を目頭から眼球くらいまで引く
⑦を下まつ毛に沿って乗せる
最後に②で全体を馴染ませる
動画でも言及しているとおり、ハイライト(①②③)をけっこう下に乗せることが重要です。下まつ毛から1~2ミリ空けるくらいのイメージ。
ただ私の場合、涙袋メイクにおいていちばん “必要” だったのは「陰影」でした。
というのも、いままで「似合わない」と思っていた要因のひとつが “のっぺり感” だったんです。陰影が足りていない状態だと涙袋のハイライトが悪目立ちして中顔面が間延びしてしまう。その結果、のっぺり見えていたんだと思います。
そんな私にとって救い手となったのが、BBIAのラストオートジェルアイライナー(14)でした。とにかく優秀なので初心者の方にこそおすすめです。
まずとにかく描きやすい。涙袋ってそれなりに「思い切った太さ」も必要で、このライナーはそのまま描くだけでいい感じの太さになります。発色はしっかり乗るのになぜかナチュラルで(ふんわり)、不自然に濃くなってしまうという問題も解決してくれました。
おそらく色味が絶妙なんだと思います。BBIAでは13(ピーナッツベージュ)が人気とのことですが、私の場合は14(アーモンドベージュ)のほうが馴染みやすいと感じました。ストックを切らしてしまうのが怖いので多めに買っています。このアイテムはバズり散らかしているため持っている人も多いのではないでしょうか。
ちなみに同じライナーのハイライトも試してみたのですが、私はキャンメイクのプランぷくコーデアイズのほうが綺麗に乗りました。部位によって合うテクスチャも違ってくると思うので、そこは地道に試していくしかないようです。
私の場合、「ハイライトはキャンメイク」「陰影はBBIA」に落ち着きました。とはいえこれからも気になるものは片っぱしから試していこうと思っています。もっと合うものがあるかもしれないですからね。
年齢によって変化するアイメイクのしっくり感
ここからは少し余談を書かせてください。私は10代20代のころ、まつ毛に強いこだわりがありました。3週間に1回くらいのペースでまつエクのメンテに通い、とにかく太くて長いまつ毛こそが正義だと思っていたのです。
当時は「まつパってどういう需要があるんだろう」「まつエクのほうが盛れるのに」と、本気で思っていました。ところがアラサーになってくると心境の変化があらわれます。
まつエクって細いほうが馴染むのでは?
年齢を重ねるにつれて肌のハリが失われたからなのか、顔のなかでまつエクだけ浮いているように感じ始めました。細いほうが盛れる。
そうして、ある程度のバサバサ感は残しつつもだんだんと細いまつエクを選ぶようになっていきました。
しかし30代に入ると青天の霹靂が訪れます。「パリジェンヌ」というまつパが流行ったためなんとなく興味本位で試したところ、まつエクより明らかに馴染みました(自分比)。圧倒的に盛れる。
これまで揺るぎないまつエク派だったのに、パリジェンヌに出会ってからまつパ派になりました(少し前からサロン難民となり最近は行けていないためこの記事の写真のほどんどはパーマなしのまつ毛です)。
しかし、まつエクをやめたことでひとつ気になることができました。それが、「離れ目」です。まつエクをしていると目元全体にボリュームが出るため気づきにくかったのですが、いざまつエクをやめてみるとやや遠心顔であることに気がつきました。
というのも、中顔面を短縮する方法として下まぶた全体に暗めのアイシャドウをしっかり入れていたんです。そうすると目の重心が下がるため中顔面の短縮はたしかに効果的ではあるものの、目尻側にも引っ張られてしまうため離れ目が目立つように感じました。重心が外側に向かってしまう感じ。
これは先日受けた顔タイプ診断でもアドバイスをいただいていて、私はやや遠心顔のため「重心は内側のほうがよさそう」とのことでした。そんな離れ目を解消してくれたのが涙袋です。
涙袋を描くことによって高さの出る位置が中央寄りになるため、離れ目が緩和しているように感じました。下記写真は2024年の6月(左)と9月(右)なのですが、右のほうがいまのコンプレックス(離れ目)をカバーしてくれています。
とはいえどちらのメイクもいいところがあり、使い分けていければと思いました。
年齢によって「気になる部分」や「なりたい姿」は変わるため、自分のなかでの最適化が必要になってくるのではないでしょうか。私の場合は涙袋メイクが解決してくれました。
これは本当に予想外で、冒頭にも書いたとおり涙袋メイクは私に関係ないとずっと思っていたんです。だけどそれは単純な技術不足と「似合わない」という思い込みでした。
世の中にいろんなエンタメがあれど「自分の価値観の変化」がいちばんおもしろくて興味深いかもしれません。涙袋を描きながら、そんなことを思いました。
来年から40代に突入するのでそういういい意味での覆りがほかにもいろいろあるのではないかと少し期待しつつ、それはそれとして肌などのアンチエイジングは強化したいところです。