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やっぱりお金は天下の回りものでした。

『ぼくたちは今日も宇宙を旅している』という素敵な本をかんじいさんがnoteで紹介しておられたので読んでみたくなり電子書籍で買ってみた。

表紙がグランドピアノというのも飛びついた理由。きっとピアノを弾く方に違いない。電子書籍初心者ですが、読みたいと思った次の瞬間に読めるなんて本当に便利。縦書きというだけでネット記事と一線を画す感じがする。

宇宙の研究に携わってこられた科学者の佐治晴夫先生が80歳を超えてガンと共存しながら書かれたエッセイの中で特に私がご紹介したかったのは

地球を直径1メートルの球体だとすれば、空気の厚さは約1ミリ。平均的な海の深さは0・5ミリ。  地球は薄皮饅頭のようなもので、その薄い皮の上に、山があり、街があり、人が住んでいるわけです。  そんな地球の上に住まわせてもらっているのが人間なのですから、人間が地球に対して、偉そうに「地球にやさしく」なんて言ってはいけないのです。  自然科学の立場で言えば、地球になんの断りもなく、人間は、地球の上でやどかりをさせてもらっているのですからね。  人間はもっと謙虚にならなければいけません。
「地球にやさしく」なんて言ってはいけません


というところ。

謙虚は大事でこの本の中にもお互い様、おかげさまという言葉も何度も出てくる。教育のこと、音楽のこと、自然のこと、戦争のことなど哲学的なことなど平易な言葉で深いことが書かれていてすっと頭に入ってくる。女性に生まれたかったと思ったこともあるけど出産にはたえられないからやっぱりやめたというくだりは思わず吹き出しそうになった。

独学で学んだピアノのリサイタルを88歳で開こうとしておられるエネルギーには脱帽だ。パイプオルガンも弾かれるバッハ好き。「『あなたに出会えてよかった』と言ってもらえることが一番嬉しいことです」、と偉大な学者さんにしてなんとも控えめなお人柄。お兄様も一度も怒ったことのない方で周りの皆さんにうんと愛されていたことをお別れの時に知ったと書かれていた。

読み終えて心が平らかになって清涼な余韻に浸っていたらメールでnoteから連絡が!なんでも「#どこにでも住めるとしたら」のアンケートに答えたのが1,000円のギフトカードに当選したとか。やったー!なんて幸運なんでしょう。さっき購入したばかりのAmazon1,000円分。やっぱりお金は天下の回りものとは本当だった。

注意書きとして、受賞結果とは一切関係ありません、とご丁寧に書かれていた。いずれは受賞できるような作品が書けるようになりたいものです。


今日は早くも初夏の気温でしたね。皆様も1日お疲れ様でした。


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