『パラサイト』、苦手ですか？

金曜ロードショーで放映されたアカデミー賞の『パラサイト』、Twitterでも話題になっているようですね。ご覧になりましたか？

私は公開当時二度映画館で鑑賞して、先日の地上波の放送もとても楽しみにしていました。録画もしましたがリアルタイムでも家族で観ました。

前半は面白がってみていた大学生の子が後半は怖い怖いと大騒ぎ。そうかな？そうかもね。でもこれは作り話だから。

盛りだくさんの伏線が張り巡らされて順次回収されていく展開や、階段をふんだんに映して格差を描く手法、喜怒哀楽を大袈裟なまでに演じる役者さんたち、美醜のコントラストをこれでもかと見せつけるカメラワークなど、最初から最後まで楽しみ尽くしました。もちろんアカデミー賞受賞作としてフィルターがかかっていることは否めませんけど。

ところが意外なことに同年代の人の集う掲示板では大半の人が嫌悪感を抱かれたと書き込まれています。グロテスクだったりホラーすぎたり、後味が悪いなど酷評です。あれ？これを楽しむ私って趣味が悪いのか？いささか不安になってきました。個人の感想ですから自由なのはその通りですが皆様なんとお上品で清らかな方ばかりなんでしょう。

大豪邸に住む社長一家と何をやってもうまくいかない半地下に住む家族の物語。ブラックコメディーとでもジャンル分けすれば良いのでしょうか。もともと怖い話は苦手なごきげんママ♡ですがこの映画はちっとも怖くありませんでした。

社長に汚い雑巾の臭いがすると言われて半地下のお父さんは犯行に及ぶのですが、もちろん現実には許されないこととはいえ見下げる方も良くないはず。理不尽という声が多く書き込まれる掲示板を見て私たちの生きている現実だって理不尽で埋め尽くされているよ〜と言いたくなりました。それとも映画の中だけでも夢を見ていたいということ？

話題をさらった「愛の不時着」にも出てこられた俳優さんたちが全く違う役に出られていたり、「梨泰院クラス」で主役を務めたパクソジュンさんが最初にちょい役で出られたり、それらを見つけるのも楽しみの一つで、エンタメ先進国の韓国の底力を感じる作品だったと思います。

おうち時間を楽しむということでいつもよりテレビの前に座ることが増えました。日本のエンタメもますます盛り上がることを期待しています。