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PAELLASをはじめて観た。

PAELLASのライブを初めて観た。
アルバム1枚だけ聞いて(ツアータイトルのやつ)、事前の印象は、ちょっとダウナーなおしゃれサウンドで、ネオサチモスって感じ?あとギターがネバヤンの人。そのくらい。

わたしが最近ライブに足を運んでよかったと思うのはOKAMOTO’Sとドレスコーズで、彼らは楽器を上手に鳴らすだけじゃなくて、ライブをエンタテイメントとして演出するから、満足度が高い。音がいいだけだったら音源でいいじゃんと思ってしまうので、演奏がうまいだけではもう一度ライブ行こうという気持ちにならないのである。マジ偉そうだけど。

まず開演前の雰囲気がよかった。会場は100人いないくらい。杏みたいなナチュラルおしゃれ女子とか武智志保的なもとはギャルだけど今は古着系で落ち着きましたみたいな美人とか、ハット被った音楽通っぽいおじさんとか。あーみんな音楽好きなんだ、自分の意志で楽しみに来てるんだ、とジーンときてしまった。

メンバー登場、1曲目イントロがはじまる。ボーカルの動きがやばい。やばいんだけど世界観がある。Ananくんがほんとに阿南くんだ。ベース、アンダーウェアみたいな服着てる。ドラムうめえ。えってか歌うま!?!?
情報量の多い演奏だった。音のバランス最高。スタッフもいい仕事してるよ。一瞬で世界に連れ込まれた。踊らずにはいられない。ずっとこのサウンドを浴びていたい。

Mattonの声はもはや音色だった。発音や、声の響かせ方でバンドのサウンドを変化させていく。すごい。なんていうか、調味料とか香辛料みたいな。バタークッキーがココアかけたらチョコクッキーになって、シナモンかけたらエスニックな味になるみたいな。バタークッキーで十分美味いんだけど、調味料がかかるともっと美味いしもうそれは別の料理名になっちゃう、みたいな。うまく言えないけどすごい。
ドラムとベースの心地よい余裕とグルーヴ感はなんなんだ。リズム隊って言葉じゃもったいない。リズムに色がついてるみたい。うるさくないのに決め所でめちゃめちゃ主張してくる。そしてギターがエロすぎる。エフェクターの使い方うますぎ問題。エモいフレーズ弾いてて聞かせどころも満載なのに俺のギターを聞けって感じじゃないのがまたエロい。

とにかく最高に気持ちよかった。
事前情報が浅いせいで楽曲について触れられてないのは完全にわたしのせいです。

その夜「すいちゃんの好きなもの僕も楽しんでみたいなー」とのたまったおじさんに、「あなたもそれが好きで一人で楽しめる、わたしもそれが好きで一人で楽しめる。そういう状況じゃなきゃ一緒に行かない!」と言ってやった。すっきり。みんな自分で好きなもん見つけて、主体的に楽しもうぜ!

また絶対踊りに行くぞ、パエリアズ。

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