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「なぜこんなに簡単な問題がわからないのだろう?」小2息子


1)切実なカミングアウト

 カミングアウトというと少し大袈裟だが、先日私たち夫婦と妹でドライブに出かけた時のこと。妹が「今年小学2年生になった息子Yが、今学期から特別支援の個別授業に参加している」と話してくれた。

 息子Yが小学校2年生になったばかりの頃、妹は担任の先生に懇談に誘われたという。

「Y君はとっても素直で優しくて良い子なんだけれども、授業中にぼんやりしていることが多くて、早くもクラスの勉強についていけなくなってきている。せっかく素直で良い子なのに、まだ2年生になったばかりのこの時期からつまずいてしまうのは、とてももったいない。週に何度か個別授業に参加しないか。」というものだった。

 その時妹は、驚きや動揺という感情より「あー、やっぱり何かしら(発達障害の類い)を持ってるんやな」という妙な納得感と、担任の先生がたくさんいるクラスの生徒の中でYのことをしっかり見てくれていて有難いという気持ちで「ぜひお願いします」と答えた。それから、クラスを離れての個別授業を週2回やってもらってるということだった。

2)息子に対して気になっていたこと

「あーやっぱり」というからには、母親の目から見ても気になっていた点があったようだ。

〈生活面〉
・自分で準備が一通りできない、一つ一つ指示してあげないとできない
・忘れ物の多さと内容
・爪を噛む、局所をいじるなど落ち着かない時がある
〈学習面〉
・本を全く読まない、読みたがらない
・算数で単純な計算は得意だが、とにかく文章問題が苦手で手をつけない
・一度説明して解いた文章問題も次の日にはわからなくなっている

一見年相応かなとも思うのだが、妹としては特に学習面を心配していた。
「なぜ文章を読もうとしないのだろう?」
「なぜこんなに簡単な問題がわからないのだろう?」

 私がたまたま幼保園での勤務経験があり(教諭ではなく事務)「何かしらの特性で集団生活に苦戦している子」や「数字・文字が苦手で就学後の学習にスムーズに入っていけるか心配な子」の存在を知っていたので、Yはどんな様子なのかもう少し聞いてみた。

・授業中に座っていられず歩き回ってしまうということはない
・こだわりが強くて融通がきかないということはなく素直にいうことは聞く
・文章も音読はできる
・文章の意味を理解することがなかなかできない様子

妹がYの勉強を見てあげても、Yが何がわからないかがわからないため、ついイライラして怒ってしまい自己嫌悪。Yも問題がわからないし怒られて悲しいしで泣き出してしまう、というカオス状態なのだという。

 塾に行かせることも考えたが余計勉強嫌いになっても困るし、もう一人中学2年生になる娘もいて部活などにお金がかかることもあり、どうしようかと悩んでいた。

3)夏休み学習スタート

 妹の話を聞いて、素人なりにネットで検索すると、ADHD(多動、注意欠如)の気と、SLD(文字の読み書きなど特定の分野にのみ支障が出る限局性学習症)なのかなという印象を持った。いずれにしても小さな子が何か悪いことをしたわけではないのに怒られて泣いてしまうなんて心が痛いし、このまま勉強嫌いになって将来の選択肢が狭まってはもったいなすぎる。

「夏休みの間私が勉強をみようか?素人だから助けになるかわからないけど、何が苦手なのかを探してあげることはできるかもしれない」と提案し、ついでに中学2年生の姪も勉強が苦手ということなので2人まとめて夏休み期間に勉強をみることになった。

ということで、これから学習症の気がある小学2年生と、勉強が苦手な中学2年生に相対する、ど素人の私が感じたことや試みたことなどを残していきたい。

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