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毒親育ちの自立
橋下翔太さんという、心理カウンセラーの方のyoutube動画を最近よく聴いています。
そこにたびたび出てくる「毒親」「機能不全家庭」の問題。
私自身は、独特な家庭だったとは思うけれど、大切にされていたし、食事に困ったことはなかった、寝る場所もあった、教育も受けさせてもらえました。
私が傷と思っていることは、
人から見たら、
何を文句がある?
どこの家にもそういう問題はあるよ。
むしろ恵まれてるよ。
そう言われることでしょう。
自分自身も、親は親なりに私を愛してくれたことを知っているし、理解できない部分は理解しようと「頑張って」きました。
そしてこの10年、特に子どもが産まれてからは、親といい関係を築こうと「頑張って」来たのです。
でも、確実にあるのです。
書けませんし書きませんが、確実にあるのです。
親がすべきだったこと、すべきではなかったこと。
動画の中で、毒親の親もまた毒親、そしてその子もまた毒親
的なことを聞いて、ドキッとしました。
育った親子関係に問題があったから当然、育ちに欠陥があったから当然と、夫や子どもに当たったり、甘える言い訳にしていること。
そして、親の親もまた毒親だったこと。
私にとっては大好きなおじいちゃんおばあちゃんでしたが、それぞれに「難あり」なこともわかっていました。
仕方なかったこともわかっています。
祖父母たちは親を早くに亡くしていたり、人生の一番いい時期を戦争に駆り出されたりしたのですから。
動画で、その連鎖を断ち切ることができるのはあなただけだ、的な言葉が聞こえてきて、私はものすごく悔しかった。
なぜ、なぜ、親の抱えてきた痛みや歪みを、私が清算しなければならないのか。
なぜ、親自身が向き合うのではなく、私が向き合わなければならないのか。
親にこの怒りやずっと抱えてきた思いをぶちまけられたらどんなにいいかと思うけど、それが何も産まないことすらわかっています。
時々心底ガッカリするのです。
自分の物分かりの良さに。
「おりこうさん」な自分に。
一年前に、母から投げられた言葉にひどく傷つき、距離をとっていました。
両親との関係がアップデートされなかったこの一年は、過去の恨みつらみ反感や怒りを時折再生し、話しても分かり合えないという憂いが常に私の中にありました。
先日、約一年ぶりに、一人で実家を訪れてみて腑に落ちたことは、関係を絶ったようでいて、実は、心の中で怒りや恨みで強烈に親と繋がっていた、ということ。
自分のこの親コンプレックス具合に気づいて愕然としました。
経済的自立を当面の目標にしてきたけれど、それ以前に、親からの心の自立、という根本的な課題があることにようやく気付きました。
いろんな意味での自立を目指して、できるところから、取り組んでいくつもりです。
大切な子どもたちへの連鎖を止めるために。
より軽やかに、自分の人生を歩むために。
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