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萌え絵ポスター炎上騒動は企業の行動で防げるのではないか

炎上プロセスと改善ポイントの把握

萌え絵ポスターの炎上はだいたい以下のようになる。そして私は企業が行動を変えることで炎上を防げると思っている。

A. 企業が広告を設置
B. 萌え絵批判派が広告を批判
C. 萌え絵擁護派がこの批判に対して批判
(注: B. と C. はほぼ同時多発)
D. 誰かが企業に指摘
E. 企業が広告を一時撤去

前述のA-Eについて、いずれの行動も問題がないと思う。批判派も擁護派も脅迫や誹謗中傷を控えた上で言いたいことを言っていい。企業の窓口に要望を出す時は威力業務妨害になってはいけない。それが守れれば、あとは自由だし権利だ。

萌え絵批判派と萌え絵擁護派の行動はどれも即問題とはならないし規制しようがないが、それなのにネット上では激しい闘いが繰り広げられる。

ならばどこを改善すべきか。

私は広告を設置した企業が行動を改善できるのではないかと思う。

企業の行動で炎上を防げるとする理由

・萌え絵批判派は表現を問題として企業に怒っている
・萌え絵擁護派は「企業に苦情を言う」という理由で萌え絵批判派に怒っている

両者をつなぐキープレイヤーは企業だ。対立する萌え絵批判派と萌え絵擁護派に影響を及ぼせるのは企業であり、炎上を防ぐモチベーションが一番強いのが企業なのだ

萌え絵炎上を防ぐために企業は何をすべきか

企業が炎上を防ぐためにどうするか、単純にいうと以下の2点だ。
・問題のある広告を出さない
・問題のない広告を撤去しない

では問題のある広告とは何か。問題のない広告とは何か。それは企業が決めなくてはならない。企業が自分たちのとるべき正しい行動を決めなくてはならないのだ。

企業は信念を訴えなければならない

企業が何者であり社会に何をなすかは、その企業自身が規定すべきだ。
つまり企業がポリシーを掲げガイドラインを準備するという形になると思う。

JAのポスターであれば、JAが出したい絵柄を決める。イラストレーターを制御して、自分たちが出すべき広告を出す。必要があれば細部までチェックする。そして確信をもって公開するとよい。

確信を持って公開した広告に対して、もし苦情があればその広告を出した理由を伝えるとよい。
地域のためにこの事業を行っていて、そのためにこの広告が必要だということを伝えればいいのだ。

企業は苦情に屈せず信念を伝えねばならない。そしてそれだけの信念をこめたと確信できるまで広告表現を作り込んでいなければならない。文言も表情もスカートのシワも、それが必要不可欠なものであることを説明できれば、苦情は減る。苦情がゼロにならなくとも自信をもって掲示できる。

広告への苦情を乗り越えたTOTOウォシュレット

理念をうったえることで、広告への苦情を乗り越えた例をあげる。TOTOのウォシュレットだ。以下の記事を一部引用する。

「飯を食っている時間にお尻だ便所だとは何だ!」という激しい抗議であった。
宣伝の責任者・岩塚は自ら電話を代わり、「皆さんは今、食事をされています。それと同じくらい、排泄も尊い行為です。暮らしを快適にする商品です。自信と誇りを持って作っています。」と懸命に説明した
 一月後にはクレームの電話はゼロになったという

注: 強調筆者

このように苦情をはねのける信念をもってすればメッセージは伝わる。逆にそこまでこだわらないものについては無難な表現におさえるのがよいだろう。どちらにせよポリシーやガイドラインに従うことで意図せぬ炎上を長期的には防げると思う。

まとめ

企業が自らの信念に基づいて広告を作成しその信念を伝えれば、広告炎上を乗り越えることができるのではないか。この負荷が大きすぎる場合、無難な表現におさえる以外に炎上回避の方法はない。

以上はこちらのTwitter発言をまとめたものです。

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