パート先での出来事①
長女が満1歳を迎えたころ、私はパート働きを再開しました。
当時は私の実家で暮らしていて、全く「日本」という文化への理解も無い主人は私の母に何やら不満を抱いていたそうです。私も、当時はどうしても(ある特定の)アジア人が気に入らず、その容姿にソックリな自分が大っ嫌いで、毎日憎しみを抱いて生活していました。娘の前では悪影響になるような言動は慎んでいた… つもりなんですが、私自身が未熟で おまけに自分の気持ちを把握できていなかったので、主人と母のちょっとしたズレを上手にフォローすることができず 間に挟まれた状態で 結果 自分で自分の首を絞めていました。
とにかく苦しい毎日でした。
母からは主人の言動で疑問に抱くことを色々言われ、主人からは母に抱く疑問を愚痴で言われ、私には私の「問題」があり… 娘へ愛情を注いで色々経験さしてあげたいけど財力的にできない事もあり、悔しかったし とにかくイライラ沸々していた毎日でした。
そんな時、パート先での出来事。
私は常に接客業をしてきました。あまり人が好きではないんですが、接客業では優秀に仕事ができるんです。上司にも私の仕事を評価してもらっていて、【雇われている身】なのに上司が私の都合に合わせてスケジュールを作ってくれる、という有難い恵まれた環境で仕事を好きにさしてもらっていました。
先ほども書きましたが、私は「人」が苦手です。ましてや(特定の)アジア人がとにかく憎たらしくて「全滅しろや!」と無意味に嫌っていました。
もちろん、私の職場にもいろんな人種の方が来るんですが、圧倒的に(その特定の)アジア人が多く来店してくるんです。
そんなある日、明らかに店員(私)に対しての態度が酷いアジア人が来たんです。「金を払う奴が偉い奴」みたいな態度で入ってくるんです。もちろん口調にも私を「人」として接している感は全くなく、逆に私をとことん踏みつぶすぞ、みたいな勢いで喋ってくる人だったんです。
あまりにも腹立ったので私は反論しました。
若い未熟者の私です、その時は特に。もちろん反論に選んだ言葉は「客」に対して選んでいい言葉ではない。その「客」も私の反論に激怒して(当たり前ですけど(;^ω^)) 「上司を呼べ!」と怒鳴り返してきました。
結果、その客は私の上司に文句を言いに行き、上司はその場を上手に凌いでくれました。そして、私のもとに連絡が来ました。私は怒られる準備をしていました。
「○○(私)は悪いことしてないよ。でも言って良い事と悪い事はあるよ。」
それだけ言われました。
その言葉、当たり前の事です。私も人生で何回も耳にしてきたセリフです。でも、結果的には「偉そうに言えるほど自分は何もきちんと行動に起こせていない」と気付かされたんです。
恥ずかしかったし、悔しかった。
その後は素直に上司に謝りました。するとね、上司が爆笑しながら
「でもお客さんを怒らした言葉選びは、○○(私)らしくて笑いをこらえるのが大変だった!」
って言ってくれたんです。今となっては私への気遣いだったのかな、と思いますが(;^ω^)あの時は上司のその対応に凄く救われました。
自分の欠点に気付くと、とにかく自分を「懲らしめる」行為をしてしまうのが私。それを熟知してくれていたのが上司なんです。自分で自分を責めて、もっと傷つかないように、ときっと配慮してくれてたんだろうな。今これを書きながら気付きました。
そんな上司に恥ずかしい思いをさせないために、きちんと丁寧に働こう、と私は決めました。