22 山火賁(さんかひ)
~ 内面の美しさ、自然の美 ~
− 文飾の象 ~ 実質が伴ってこその美しさ 見栄や虚飾は疲れのもと −
☆卦辞:賁。亨。小利有攸往。(ひはとおる。すこしくゆくところあるによろし。)
☆彖伝:彖曰。賁亨、柔來而文剛、故亨。分剛上而文柔、故小利有攸往。天文也。文明以止人文也。觀乎天文。以察時變。觀乎人文。以化成天下。(たんにいわく、ひはとおる。じゅうきたりてごうをかざる、ゆえにとおる。ごうをわかちてのぼりてじゅうをかざる、ゆえにすこしくゆくところあるによろし。てんもんなり。ぶんめいにしてもってとどまるは、じんぶんなり。てんもんをみて、もってじへんをさっし、じんぶんをみて、もっててんかをかせいす。)
☆大象伝:象曰。山下有火賁。君子以明庶政、无敢折獄。(しょうにいわく、やまのしたにひあるはひなり。くんしもってしょせいをあきらかにし、あえてごくをさだむるなし。)
キーワード:
飾る、装飾、見栄体裁、芸術、美術、芸能、虚栄、内実乏しい、見かけと実態が違う、近視、人の話は飾られているので割り引いて聴く、宣伝、PR、広告、詐欺、甘言 など
☆序卦伝:「物不可以苟合而已,故受之以賁;賁者飾也。(物もって苟(いやしく)も合うてやむ可からず。故に之を受くるに賁を以ってす。賁とは飾るなり。)」
噬嗑の卦の次に賁の卦があります。物と物、人と人は無暗に馴れ馴れしく合同してしまうわけには行かず、礼儀をもって順序立てて合同して行かなければならないものですね。礼儀をもって秩序を定め、美しく物事を飾り整えることが要となるのです。ですので、噬嗑の卦の次に賁の卦があるのです。賁は物を文飾することで、礼儀をもって物事を飾り整えることです。
★解説&運勢★
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