映画感想|終戦のエンペラー
原作:岡本嗣郎
製作:アメリカ
配給:松竹
アメリカ兵の行った行為に対しては、dedicationの語を充て、
日本国民がもつ忠誠心には、devotionの語を充てている。
あゝ、いつの間に、私は、
私の顕在意識からこの情を消してしまったのでしょう?
武士道精神、という言葉を見るたびに、
心惹かれ、鼓動が早くなり、熱い想いがこみ上げ、
喜びにうち震えるこの身体があるというのに。
日本人が誰も見ていないアリゾナの地で、
著者を騙そうとしたならず者の現地人に説いた武士道精神。
刀を抜くのは、自分の命を懸ける覚悟を持ったときのみ。
他者との闘いの心構えを子供たちに説いた武士道精神。
武士道精神の神髄に貫かれているのは、宇宙全体の叡智。
本当は、本当は。
思い出せ。許可を与える。