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「1番最初に首きられるの自分やで。」

会社の会議室。

売り上げが思うように上がらないことを、誰かのせいにしたいのか…こんな言葉を上司から浴びせられたのは、入社2ヶ月の頃だった。

なんでこんなことを言われなきゃいけないんだろう。

「え、どうして私が一番最初に首きられるんですか(笑)技術がまだ入社したてで伴わないからですか?」


普通に考えてみて、たいして何もできないのに、年齢給は他の人よりもらってるんだよ?わかってる?


…………

私は、この会社に入ったのは40歳の時。確かに年齢が高いこともあり、正社員での入社は奇跡に近いな、と思っていた。でも、雇われた会社でまさか入社して2ヶ月でそんなことを言われるなんて。


その後、この言葉に対しては、その言葉は社長の意思でしょうか?と問いただして、それならば社長に直接聞くので…と半ば脅したところ、丁寧な謝罪があった。


それから2年半…

謝罪はあったものの、「年齢が高い」と言われないように人一倍元気に、真面目に、明るく頑張ってきた。年齢が高いから、こそ、の経験を活かして必死に仕事をしてきた。


現在43歳。キャリアを積んだ女性たちは一体どのくらいのお給料をもらっているんだろう。


私は短大卒で会社に就職した時は、初任給で手取りで20万円はあった。現在のお給料は、赤裸々に書くと…(笑)総支給で20万円。色々引かれると…想像にお任せしよう。。。


家賃は、35000円。

食費は大体20,000円。

定期代で10000円。

保険、電気、ガス、水道…。

家賃が安いのですごく助かってはいるが、決して楽な生活ではない。それでも、休日は友人とお出かけしたり、大好きなカフェをはしごしたりして、楽しみもある。


1番無駄だなぁと感じるのは通信費かな。

通信費は、どうしても改善できなくて手付かずだが…政府の方針で携帯各社価格を下げる方向なので、それに期待するとして。


それにしても、このまま私はこの低賃金で働き続けるのかな…それでも一定のお給料が出ることが、仕事があることが安心につながるのか。

私にはその疑問がどうしても付きまとう。


昨年の後半、節約しようと心に決めた。

でも、決めた割には色々買ってしまう。買っては焦り、節約しようと気持ちがキリキリ痛む。

この、不思議な悪循環はなんなんだろう。

消費することに、一時的な安心、安堵、満足が、得られていることは確かなんだ。


でも、一時的な満足であることも確かだ!と思ったのだ。

ホセ・ムヒカ元大統領の本が頭に浮かぶ。

有名な演説の部分だけではわからない、ホセ・ムヒカ元大統領の政策の意味がわかりやすく書いてある。



消費行動にとらわれて、お金を稼いで使うことが目的になっている…

本当に日々の生活がそうだなぁとおもう。(詳しくは読んでみて欲しい。間違った解釈を書いてしまうのが怖いので…)

なにかを買うために働いている、人は多い。そして、お金が足りない、と仕事を頑張りすぎて自分の時間や体をすり減らす。


私は「働くこと=生きること」という考え方には、賛同する。が、一歩間違うと、「働くために生きてる」みたいになってしまう人が多いとおもう。

たとえば、仕事で精神的、肉体的にとても大変な思いをしている。仕事をするために、整骨院に通い、精神科に通い、あらゆる努力をする。。。

もうすでに、生活の中の一部に仕事があるのではなくて、仕事をするために何をするかを決めていき、生活している。逆転してしまっているなぁと思う。生きている意味が働くこと、になってしまったらなかなかそこから抜け出せない。


私はそれは嫌だな、と思う方なので、出来るだけ消費を減らして、減らして、減らして、必要最低限のものと食べ物だけがある状態で生活することに決めたのだ。

年末に決めてから1ヶ月…どんどんスマートになる暮らし。

そして、物事に整理のつくスピードがとにかく早くなり、そこに新しくアイデアが湧いてきて、このnoteを書くに至っているのだ。頭の中も部屋の中も、粗雑な感じがないのだ。物が溢れていないから不安に感じることもない、どちらかと言うと気持ち的に言えば「豊か」だと感じてもいる。


考え一つで、自分にどんな可能性が秘めているのか、わからないなぁと思う。

まさか「一番最初に首きられるのは自分やで」なんて言われた日から2年半後に、こんな風にこちら側らから会社に見切りをつけて退職を願い出るようになるなんて(笑)

43歳、はまだ43歳。

これから先は長い。人生100年時代。出来るだけシンプルにやりたいことだけをやっていこうと思う。豊かさを追求したい、と思う。

本当の豊かさを物質的な満足に求めない。本当に自分が求めていることはなんだろうか?




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