〔飛騨高山ウルトラマラソン〕レポート
2019年6月9日 日曜日
飛騨高山ウルトラマラソン100km
結論から言うと、
10時間23分40秒で、完走!😭🤘
実は100kmは2回目の挑戦で、初めての挑戦は、2018年9月の白山白川郷100km。こちらも結論から言うと63kmあたりでDNF。山下りで実に不可解な走法をしてしまい、お尻が割れるかと思って(特に右尻)歩けなくなり、文字通り泣く泣くリタイアしたのでした。
死ぬほど泣きじゃくったくせに、収容バスに乗ってゴール地点へ向かうのはあっさりでした。
会社の同期に誘われて酔った勢いでエントリーした白山白川郷だったけど、エントリー時のそんな雑さはもはや関係なく、100km始めちゃったからには完走しないとと再度チャレンジした今回の100kmをゆるーく振り返ってみるnote。
ちなみに飛騨高山を選んだのは、白山白川郷と同じ山を越えるコースでリベンジしたかったから。
まずはそのコース。
山!綺麗なお山!累積標高2,489m!
そしてラップがこちら。
今回の目標は「the あくまでも完走」だったので、時計は一切見ずに気持ち良いペースで行くことに。
(の割に、左腕には10kmごとのラップを書いてたのは、「the あわよくば少しでも速くゴールしたいな欲」の表れ)
AM5:00号砲。*ウェーブスタートなので半分くらいはAM4:45スタート。
📍0-20km: 本当に、ただただ気持ちよいと感じるペースとリズムを刻む。イーブンペースにエクスタシーを感じるこの私が、本気のウォッチNO LOOK!おかげでストレスフリーに入ることができた。確か10km過ぎで並んだトイレで10分くらい待ったことだけが胸痛ポイント。けどここで焦っても仕方ないと言い聞かせ、どうしてもドア有りトイレを使いたいらしいメンズに混ざってトイレ待ち。こういう時の待ち時間は長く感じるもので、もうちょい素早く踏ん張れないの??と問いかけたくなりましたが、多少並んだとしても、トイレは行きたいと思った時に行ったのは結局正解だった。なんせ100kmもあるんだし道のりは長い。その直後のトンネルはまあまあな距離だったけど、涼しいし気分転換になるしで私は好きでした。
📍20-40km: ついにお山を登り始める!登りが好きな私にとっては、
きたあああああ🤘🤙
な区間。登りと言っても意外とゆるやかで、エイド以外は歩くことなくテッペンまでいけました。ん?!ここがもう最高地点?!と思ったほど。上り坂好きであれば、気持ちよくタンタンとペースを刻んで歩いてる人を抜きまくれる、なかなかのHAPPY HILL!
ここらへんで、先週行ったミスチルライブ@沖縄が蘇り、特に'Prelude'の脳内再生スタート。桜井さんがMCで言ってた「痛みや悲しみからみんなをできるだけ遠くに~」みたいな言葉も何度も頭の中で繰り返される。
桜井さん、今、私の足イタイ。
そう、すこーしずつ腸脛靭帯(足の付け根側)に痛みが。しかし腸脛靭帯炎とはもはや親友な私、焦らずすんなり受け入れた。
📍40-60km: ここからが私にとっての勝負どころ、下り坂!白山白川郷でのDNFが頭をよぎったけど、今回は下りでスピードが出てるなと感じてもそれが気持ちよければそのまま突っ走る!ということを徹底したら、思ったよりもノーダメージ。ま、やっぱり苦手だけどね。
なが~い下りを終えてついに、57kmくらいにある大きいエイドでドロップバッグにたどり着いた。とりあえずここまではこのバッグを目指して走ったので一安心。
このメンタル勝負のウルトラにおいてマイドロップバッグという安心材料はきっと相当デカい。途中で違和感を感じで勢いで外してしまった足首テーピングを再度して、エアサロして、食べられるもの全部食べた。そうめんも飛騨牛も美味しかった。多分。いや正直味が分からなかった。
📍60-70km: エイドにいたのは10分くらいで、エイドを出てすぐに噂の千光寺へ。最初ゆるい登りがあるのですが、そこが激坂だと勘違いしてた私はなぜかウォーキングモードに突入。いや周り走ってるやないかいと気付いて走り始めると、本当の激坂に到着。坂を走ってる人にファイトと声かけながら、私は堂々と歩いた。意外とすぐに千光寺が見え、108段の階段も思ったよりラクに登れて、ちょいAGE↑な気分に。こういうプラスの気分を無理矢理にでも作ることもきっとすごく大事。その後はコース図を見ると下ってたみたいだけど正直覚えてない...。あぁここらへん記憶があまりない。
📍70-80km: 誰かのブログで、
70kmあたりがきつすぎわろた、きつすぎて泣いた
みたいな文章を見たので、あぁウルトラって70kmあたりがキツいんかなぁと覚悟を決めてこの区間に突入したからか、逆に「あれっ思ったほどではない、涙出ない」と軽く動揺しながらも、なるべくリズムを崩さないように走った。といってもラクなわけでもなく、特に腸腰筋が張ってきてたので、2回ほど立ち止まってストレッチしながら一歩一歩進んでいった。ラップを見てみてもここが特別遅いわけでもない。どこが辛いかなんて、もちろん人それぞれ。限界を決めるのは自分です。
📍80-90km: この区間はポケットに忍ばせていたコース図を何回か見た。特に、89kmまでが登りなのか、90kmまでなのか、この区間での1kmの違いは大きくて何度も確かめた。そしてここでも流れるMr.Children. この区間は'Prelude'ではなく、'皮膚呼吸'。「深呼吸して、空を見上げて」っていう好きな部分があって、本当に空を見上げてみたら辛かったので即やめた。深呼吸は一回もできなかった。
あぁけどやっぱり登りは好き。なんだか足がちゃんと動いているのかもよく分からないこの区間でも、登りだけは死んでも歩かないという謎のマイルールを守りきった。っていうか遅くてもちょこちょこ走ってた方が、歩いてるよりラクなのは筋肉の付き方がそうなってる気がする。とりあえず少し俯きがちに自分の足音のリズムに集中してひたすら走ってると、気付いたら何人も抜いている、そんな悦に浸っちゃう状況。
📍90-100km: ここからはもう、気力。 10kmといえば、いつもの朝ランと同じ距離。70kmくらいから抜いたり抜かれたりだった女性は少し前を走っていて、とりあえず彼女についていくことに。(ありがとうございました。)エイドも何箇所かあったけど、もはや私の胃は固形物を受け付けない。ちなみにラスト5kmで初めて、ポーチに5個詰めていたジェルのうち2つ飲んだ。一応持っていて良かった。
足はただただ痛い。でも、あと10km。あと10kmで、今まで走ってきた90kmだけじゃなくて人生の苦しみが全て報われる(いや大袈裟か)、ウルトラウーマンに変身できる、そんなゴールした時の喜びを想像して先取りウルウルしてた。そしたら過呼吸になりそうだったのですぐに涙を引っ込めた。
そして自分でいうのもなんだけど、辛いときのラストスパートは多分強い。最後5kmくらいで加速し何人も抜いた。気がしてる(幻覚?)。
あと3km。2km。そしてあと1km。ゴールが近づくにつれて沿道の応援も多くなってきて、無我夢中で走った。さすがにここまできたらゴールできるよね、という邪念をなるべく頭から遠ざけた。ここで調子乗るなよ、という天の声が聞こえたので、足を壊したり攣ったりしないように、でも全力で走るというバランスを保った。
📍ゴール: そしてついに。100km、完走。
もう走らなくていいという安心、疲れ、痛み、当日中に帰れるという安心(金欠なので新幹線よりバスで帰りたかった)など、とりえあず安心感多めな感情が押し寄せすぎて、なんかもはや泣けなかった。
シューズのタグを取ってもらって記録証をもらい、階段を10段ほど、ひいひい言いながら登って荷物置き場へ。階段では、途中から結構並走してた女性に「走りに闘志があった」と言われ、小恥ずかしいけどなんだか暖かい気分に。
100kmの感想。
こんなんもう走らんわwwww
ってね、思ったの。走り終えた当日は。
だけど、1日経って、2日経って、ああめっちゃくちゃ楽しかったな~~~!って。
楽しいだけじゃないし、っていうか99%楽しくはないけど、耐久レースのあの感じ。辛い感情をレース会場に置き去って、レースで感じた温かみだけど持って帰ってきちゃう、あの感じね。あれがね、ウルトラにもあって、これってもしかして…
またエントリーしちゃうやつ~~~!!!
ということで振り返り第一弾とりあえずここまで。
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