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息子(小5)読み聞かせ失敗談

森絵都さんの『カラフル』を数年前に読んで、衝撃も受けたしすごく感動した。
この本は、AIに聞いても小学校高学年からおすすめしているし、小学校の図書館にもあるし、図書館や書店などでもYA(ヤングアダルト)におすすめと紹介されることの多い有名な小説である。
ぜひ息子にも読んでほしいと思って夜、何気なく読み聞かせすることにしたのだ。 
 実はこれがちょっと失敗だったと思っている。
私はよく息子の読み聞かせには失敗していて、ハリーポッターシリーズもすべて読み聞かせしているのだが、(4年かかった!)その時もハリーが高学年になるにつれてラブシーンが展開されるようになりちょっと苦戦した。
ドラマでラブシーンが始まって、変な空気になっても、退席したり、電源を切れば済む話だが、読み聞かせの場合、気まずいので退席するなんてことは許されない。
本を読み聞かせている側が諦めることはできないのだ。

 さて、今回読んだ『カラフル』を読んだことがある方はすぐにお気づきなるだろうが、

これは‘’思春期の多感な時期にひとり!で読む本”だったのだ。

多分”親が子に読んであげる類の本”では絶対ない。

 今回深く考えず読み聞かせたところ、大やけどである。
親子ともども変な空気になってしまい、私は大変続きを読むのが憚られるのだが、作品自体が面白く、力があるため息子も続きが読みたくてたまらなくなっているところである。
昨日、私は大きなヤマを越えたの(大体気恥ずかしい部分は終わった)ので、今日からは作品が終わるまで頑張って読み聞かせし終えたいなと思っている。

こんなこと言ってるけど読みやすいし、読後は私は大号泣で、何とも言えないあたたかい気持ちになったので未読の方は是非読んでみてほしいな。と思う。

しかし感動して心に残っていても数回読んでもほかの小説などを読んでると中身って結構忘れてしまうのね。感動した自分だけを覚えていたのかなと、情けないし反省した一日だった。

性的なニュアンスが多い作品な訳でもないし、それがこの本の主題ではない。少しショッキングな話ではあるけど、リアリティはあるし。思春期の子供たちには避けて通れない内容だろうけれども、親としては踏み込みづらいところでもあるよね。淡ーい恋心だけの小説でさえ、私は読みきかせにははずかしくなっちゃう。

ちなみに最近長文の小説で息子に読み聞かせして成功だったのは JKローリング作の『イッカボッグ』です。


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