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木10ドラマ silent 第1話感想

始まる前からめちゃくちゃ楽しみで期待してたけど、その期待を
遥かに超えてくる素敵な作品だった。
これがまだ1話っていうのが嬉しい。

恋愛における、ドキドキ、ワクワクする感じ。
小さいことでも嬉しくなっちゃうあの感じ。
心を鷲掴みにして揺さぶってくるような感じ。
締め付けられるくらい苦しい感じ。
誰かを思って自分が犠牲になって切なくなる感じ。
伝えたいのに伝わらなくて、分かりたいのに分からなくて
すれ違って悲しくなる感じ。

どれか一つでも体験したことがある人は、絶対何か感じるものがあると思う。

キレイな映像、キレイな音楽、素敵な演出、素敵な脚本。
どこを取っても素敵で、スーってsilentの世界観に引き込まれる感じが心地よくて。
見てて心がぎゅーって苦しくなったりもするけど、それさえも愛しい感じがたまらないドラマ。

放送開始から終わった後もずっと#silentがTwitterのトレンド1位になってて、次の日の朝もまだランクインしているくらいの高評価!
幸先が良い!
そんな始まったばかりのsilentを振り返る。

あらすじ
高校時代に彼の声と紡ぐ言葉に惹かれた青羽紬(川口春奈)は3年の時に佐倉想(目黒蓮)と同じクラスになる。中学からの幼馴染である戸川湊斗(鈴鹿央士)の紹介もあり、二人は音楽という共通の趣味をきっかけに仲良くなり、愛おしいかけがえのない時間を過ごしていた。

大学進学というタイミングで東京と群馬で離れ離れになるも、何も心配することはないと思っていた紬だったが、想から一方的に別れを告げられてしまう。何が理由なのかもわからないまま振られた紬。8年という時が過ぎ、心残りはありながらも、今は大型CDショップで大好きな音楽に囲まれて働きながら、湊斗と幸せな日々を送り、2人の将来を考えるようになっていた。

しかし、そんなある日、駅で想の姿を偶然見かける。思わず声をかける紬だったが、彼にはその声が届いていなかった。なぜなら彼は…

学生の頃のシーンから、心がぎゅーっと締め付けられるようなキュンキュン。
湊斗の優しい笑顔と言葉が二人を結びつけてるのが、より切ない。
想と紬は両思い感が周りから見てもわかるやつ。
iPodの貸し借りシーンも有線イヤホンの分け合いも好き。
想の告白シーンは名場面だった。

学生時代は「好き」って言葉が多かった。
好きって言ったら好きって言って、同じ言葉をお互い繰り返して言って。
そんなやり取りだけでも嬉しくて楽しいんだよな。

クリスマスプレゼントで大好きな想からもらったイヤホンが、想の聴力と紬に対する態度に比例してるのが皮肉で切なかった。

別れた後、想が湊斗に言った言葉。
全部分かってからもう一回聞くと、切なくて苦しくなるな。

有線のイヤホンだったのが、ワイヤレスイヤホンになって。
それはまるで想と湊斗みたいで。
近い距離で分け合って音楽を楽しめた有線イヤホン。
心も体もこの距離になれるのはこのイヤホンだからなんだよな。

声、言葉、音楽、電話、イヤホン…
このドラマを象徴するもの。
だから手話。
だから、より悲しい。

湊斗も想のことが友達として本当に好きだったから、今の事実を知って悲しくなってて、また前みたいに話したいって思ってて。
そんなときに、想の声が大好きだったっていう彼女の言葉は、優しさ100%の湊斗も苦しくなる。
状況が状況だから誰にも話せないの、辛いな。。。

どうしてたか知りたかった。
元気にしてたか知りたかった。
だから会いたかった。
もう時効だから、振った理由なんかはどうでもよくて
ただ元気にしていたらそれだけで。
それだけが知れたらよくて、だったのに。

紬と想が再会したシーン。
2、3分なのにすごく詰まってて、繊細で苦しくて、涙が止まらなかった。

大好きだった人に、会いたかった人にやっとまた会えたのに、
またあの声が聞けると思って、話したかったこともたくさんあって、
必死で追いかけてみたけど…
思いもよらない事実を知って、聞きたいけど、分かりたいけど分からなくて。
想も、本当は隠していたかったけどもう逃げられないから、伝わらないって分かってても伝えて。
本当はこんな姿見せたくなかっただろうし、紬にも見せたくなかっただろうな。

大好きだったから、会いたくなくて。
大好きだったから、話したくなくて。
大好きだったから、忘れてほしくて。
紬のことを考えると聞こえてたときの事思い出すから。
聞こえなくてもあのときの大好きだった声を思い出すから。

うるさい。

この言葉が一番辛かった。
最初の「うるさい」と最後の「うるさい」の意味が違っちゃってるのがな。
きっとこの言葉の奥の奥の意味は最初も最後も同じなんだと思いたい。
想は本当はまだ紬の声が恋しいんじゃないかなって思いたい。

お互いに伝えたいけど伝わらない。
分かりたいけど分からない。
8年ぶりの再会がこんなにも辛いなんて…

official髭男dismが歌う主題歌「Subtitle」
歌詞もメロディもすごく心地良くて、ドラマのために書き下ろしただけあって内容にリンクする歌詞がすごく刺さる。

最後、想の部屋の段ボールに入ってた割れてるCD。
back numberのアルバム、ラブストーリー。
二人が別れた、想が聞こえにくくなった8年前にリリースされたもの。
このアルバムを想はどれくらい聞けてたんだろう?
アルバムには「繋いだ手から」「光の街」「頬を濡らす雨のように」など恋愛のキラキラも、すれ違ってしまうもどかしさも、別れの切ない曲も入ってて、最後に「世田谷ラブストーリー」が収録されている。
二人が再会したのも世田谷。

演出の秀逸さに涙しか出ない。
色んなことが起こって涙した再会の後、ドラマの最後の最後にあのアルバムが出てきて、見終わってからあの意味を知って、それだけでも泣けてきて。
終わってから2時間ぐらいずーっと頭から離れなくて。
確実に神ドラマになると確信した。
このドラマを作ったプロデューサーの村瀬さん、素敵な作品を生み出してくれて本当にありがとうございます!

役者さんも若手が多く、想役の目黒くんも湊斗役の鈴鹿くんも若手でありながらもあの繊細な表情、動作、感情を表現するのがめちゃくちゃ上手くて、上手いから自然とドラマの世界に浸って見れたし、終わった後も抜け出せないくらいどっぷりハマってしまった。
特に目黒くんは、最後の泣きながら手話で伝えようとするシーンの感情表現が上手すぎてびっくりした。
鈴鹿くんはインスタに載ってた撮影直前のフワーっとしたラフな感じとお芝居とのギャップが凄くて、びっくりした。
あの優しい自然な笑顔の演技はきっと鈴鹿くんにしかできないと思う。

久しぶりにすごく好きなラブストーリーのドラマに出会った!
この感じが1話で終わらずに、最終回まで続いてほしい。
今期確実に一番好きなドラマ。
紬が今後どう想と向き合ってくのか、湊斗との関係もどうなっていくのか、
来週がもうすでに楽しみ。

まだ見ていない方、ぜひ見てもらいたい。
見たら何か感じるものは絶対あります。
損はさせない!って言いたいくらい。笑
TVerで見ることもできるので、気になる方は見てみてください!

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