
平和を学ぶ旅⑤沖縄・慰霊の日/岸田総理と沖縄(沖縄県糸満市)
東京でタクシードライバーをしております、みやびと申します。
慰霊の日にはなるべく沖縄へ行こうと考えており、今年は会社の人を誘い、総勢6名で訪れました。
この旅のメンバーにあだ名を付けますと、文句しか言わない『ガンコ』、沖縄に詳しい『ポチャ男』、歩くセクハラいい迷惑『コロナ』、いつもは人格者なのに『酒乱』、その対極にいて話の通じない『アスペ』。
文句タラタラの人を切り離し、この内4名で『沖縄戦全戦没者追悼式』に参加。
追悼式には毎年、総理や衆議院議長、参議院議長らも参列し、献花やスピーチをします。
岸田総理のスピーチを批判した記事も読みましたが、現場にゆき、私の目と耳で感じたことを書いてみます。
岸田総理のスピーチは、ところどころ言葉に詰まり、噛みまくり。誰かが書いた文章を、初めて読んだとしか思えぬ様子でした。
その前の朗読や、デニー氏の3言語(日本語、沖縄の言葉、英語)スピーチは、事前にもしっかり読み上げただろう丁寧さと流暢さがあったので、岸田総理のお粗末な読み上げは耳を覆いたくなるほどです。
一昨年、慰霊の日に岸田総理がスピーチした時の動画を収めていた私は、2年前とは違う総理の不真面目さに嫌気が差しました。
ヤジが飛ぶのは毎年のことかもしれません。しかし、これほど一国の総理からぞんざいに扱われ、怒らぬはずが無いだろうと…
案の定、式場に居たお爺さんが声を荒げ、SPに連れ出されてしまいました。
お爺さんBも同様、退場に。
きっと式場の外に居るお爺さんCもDも、怒りに身を震わせていることでしょう。お婆さんABCかもしれません。
ホテルに戻った頃か、次の日の朝か、同席した旅の仲間が昨日のお爺さんABが捕まっていることを教えてくれました。
70〜80代に見えたのですが、そのどちらかはまだ50代だったようで… 私達はその事にも驚きました。
「スピーチ、どう思いました?」
「アレ、ヤバいねー!吃りまくりじゃーん」
感想を確かめ合うように、私達は語らいました。
途中で寄ったコンビニで、私は新聞を買いました。沖繩二大紙『琉球新報』『沖縄タイムス』です。
以前から書いております沖縄のしおりを差し上げたく、友人複数名に送っておきましたらね。
沖縄来訪前に、平和活動を続けている友人から連絡がありました。
「つい先日、県議選で玉城デニー氏率いる与党が惨敗してしまいました。沖縄にはますます基地が増えてゆくことでしょう。
戦争のない平和で美しい沖縄を、どうか目に焼き付けてきてください。」(←ただいま、手元に携帯が無いので記憶で書いてます。後ほど正しい文章に書き変えます、悪しからず)
たまたま居合わせた、旅の仲間・ガンコやアスペに友人の話をしましたらね。
ガ「ハァー?そんなの知らないな、裁判で負けたって話じゃないの。いつの話だよ〜。ホント、この人は上っ面だけで何も知らないんだから」
私「そうなんです、私って何も知らなくて… 色々教えてもらえたら嬉しいです♪(メンドクサッ)」
ア「なんで、デニー氏が与党なの? 野党だよねぇ?マリちゃん、何も知らないんでしょ」
私「うん、私は政治とか全然知らないから… どっちだろうね?与党かな、野党かな。(いつもいつも、話の趣旨を捻じ曲げんじゃねーよ!)」
私は親に、宗教と政治と野球の話には混ざるなと教わりましたので、こんな感じで取り合わないようにしています。
ましてや、会社の人相手ですから…
いつも私は、ノンポリだと言いますし、実際にノンポリすぎる人なんでね。沖縄の話に政治を絡めてきたり、戦争の話に宗教を絡めてくる輩が大嫌いです。
ロシア語学んで、靖国神社を敬い、沖縄戦を知ろうとする私を否定する人は、それこそガンコだけでなく山のように居るのでしょうが、、
お互いの話を聞いて、さらに意見を言い合える友人だけ居れば良いかな、、と思います。
一方で、同意同調だけする友人も、私は好きではありません。自分の意見が無い人、自分の頭で考えられない人が1番嫌いです。
反対意見を持っていた時、なぜ反対意見なのかを説明してくれるような友人が、私には大切なんです。
さて、岸田総理と沖縄の話に戻します。
「ねぇねぇ、見て! 岸田総理の着ているお洋服って、デニーさんや沖縄の人達が着ている準礼服と同じものだよね?」
皆に問いかけると、喪服のかりゆしウェアの話で盛り上がりました。
沖縄が初めての酒乱さん、コロナ、アスペに対し、行き慣れているのはガンコとポチャ男さんです。
ポチャ男さんは沖縄の文化にも詳しいので、かりゆしウェアについて教えてくれました。
「私ね、今回の岸田総理のスピーチには呆れたけど、呑みニケーションできる総理ってところは好きなんだ。岸田さん、酒豪らしいよね」
この旅の仲間達は、全員が東京のタクシードライバーです。
銀座や麻布を走ることが日常で、少し前に訪れた大統領の接待を岸田総理がしていた時も、町が騒めくので私達にも情報は入ります。
そういった人達がたくさんタクシーを利用してくれるから、私達の生活は潤う訳で… 岸田総理をお乗せした時の話題なども、当然あります。
私がお乗せしたことは、まだ無いですけど。笑
逆に、素性は分からずともタクシーに乗れる位の豊かさがある人が「あの、増税メガネがぁぁ〜(怒)」と言ってくる場合もあります。
たとえば、多すぎる道路上の工事。高速も一般道も、メーターが動いているとお客さまの負担は増えますから、誰のせい?岸田のせい!💢と、そうなる訳です。
タクドラという接客業に就き、また文筆家駆け出しの私ですから、思想への誘導は差し控えます。
それでも、今年の岸田総理の追悼式スピーチはお粗末だったなぁ… と、書かずには居られないのでした、、
続く。→