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突然の親の入院に備える 



「親が急に入院したのだけど。一緒に暮らしてなくて。保険証の場所も本人しか分からないから困っちゃって。本人も歳だからどこにしまったかも分からなくて…」


こんにちは。
お久しぶりのnote記事です。

先日、こんな話を人から聞きました。病院で働いていると、こういう話はあるあるで…親の入院に限らず、家族が入院すると、残された家族はバタバタと生活が一遍します。
特に、奥さんが入院してしまうと、旦那さんは家のことが分からず困り果ててしまうパターンは多いです。



今回、お話を聞いた方は、一人暮らしをしていたお母さんが急に入院することになったそう。突然のことでも、やらなくてはならないことを次々と病院から言われ、お母さんの家や病院の往復、休みをとって役所に手続きに行ったり、てんてこ舞いな様子でした。仕事を持っている人は日中自由に動けないので、尚更大変な思いをされていました。

元気に暮らしていた親が突然入院すると、周りは色々とやらなくてはならないことが増えてしまいます。それは、あらかじめ何となく分かっていることですが…
じゃあ、何を備えればいいの?とイメージがつかない方がほとんどだと思います。

もちろん、親世代の入院に限らず、突然の入院は年齢に関わらず、やってくる可能性はあります。だからこそ、普段からまさかのときに備えることが大切です。
今回は、家族の入院に備えるための、最初の備えをお話したいと思います。


・保険証や介護保険証の場所の把握

みなさんは、家族の保険証の場所を把握していますか?

一人暮らしの方は、保険証がどこにあるのかを、ご家族と情報共有ができていますか。

その他にも、
マイナンバーカードや免許証などの身分証の場所は、どうでしょうか。

財布の中や、引き出しの中。
普段使う手提げバッグの中。
カードケースや手帳の中、ポーチの中、
ビジネスバッグの中…色々だと思います。

一緒に住んでいる家族同士なら、何となくどこにあるかは分かると思います。
でも、それが離れて暮らす親や、子どもならどうでしょう?


突然、親(もしくは子)が出先で倒れ、病院に運ばれたとき、家族に連絡が行くでしょう。もし、この時に本人が保険証を持っていなければ、代わりに持って来てくださいと病院から言われるはずです。


しかし、いざ必要なものを持っていこうと、親(子)の家で探してみても、すぐに見つからず慌ててしまうかもしれません。

いざという時に必要な大事な物のしまい場所を知らないと、時間も労力もかかります。


ですから、保険証のしまい場所は、日頃から家族間で把握しておくことが大切です。




・マイナンバーカードの所持の有無も確認を


令和6年12月2日から従来の保険証は廃止となります。

既にマイナンバーカードを取得している方は、12月2日以降マイナンバーカードが保険証代わりになります。

マイナンバーカードを取得していない
もしくは
マイナンバーカードを取得予定がない方
は従来の保険証に代わり資格確認書というものが、発行される予定になっています。


ですから、12月2日以後は、
マイナンバーカードか、資格確認書のどちらかで病院診療を受けることになります。
ちなみに

・廃止の時点で発行済みの健康保険証は、改正法の経過措置により廃止日から最長1年間は引き続き使用することが可能です。
・ただし、その1年よりも前に健康保険証の有効期限が到来する場合は、使用できるのはその有効期限までです。

松山市


とあります。

自分の家族が、どちらに該当するのか事前に確認することも大切です。


いざという時に
「マイナンバーカード?知らん。資格確認書?知らん。保険証(期限切れ)ならある」
とならないように…



・マイナンバーカードの場所と有効期限の把握

自分の家族がマイナンバーカード取得済みの方は、その場所も把握しておきましょう。

いざという時、マイナンバーカードがどこにあるか把握していないと、再発行の手続きが必要になります。


基本的に、マイナンバーカードの受け取りは原則本人のみです。

もし、入院や病気で受け取りができない場合、本人が来られない理由を記した証明書(医師の診断書など)が必要になります。
そうなると、手続きも時間も費用も増えてしまいますから、紛失しないよう気をつけましょう。


ちなみに、マイナンバーカードは従来の保険証のように自動で自宅に送られてきません。
自分で役所に行き更新の手続きが必要になります。

マイナンバーカードの有効期限切れでないかも、確認が必要です。

いざというとき、マイナンバーカードがあっても期限切れだった!とならないように。



・まとめ


突然の親(子)の入院に備えるために、


・保険証やマイナンバーカードの保管場所を家族間で共有する


・自分の家族が、健康保険証だけ持っているのか、マイナンバーカードも持っているのか把握をする

・健康保険証のみの人は
 12月6日以後、資格確認書は届いているのか、それはどこに保管してあるのか。健康保険証の有効期限はいつまでか把握する。

・マイナンバーカードを取得してる人は
 マイナンバーカードの有効期限を把握しておく。


・65歳以上の方は介護保険証(介護保険被保険者証)の保管場所も把握しておく。
⇨入院し介護申請する際に必要になります。



以上が、事前に家族間で共有しておくべき内容となります。
知っておくといざという時、最初の段階でつまづかなくて済みますので、
ぜひ、ご家族で情報共有してみてください。



他にも家族で事前に話し合って欲しいことなど、まさかのときの備えなどは、こちらの本にも書いてあります。
ご興味あれば是非、お手に取っていただければと思います。



本日も読んでいただきありがとうございました🌸



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