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【映画】2度目でも面白い~『ピンポン』(曽利文彦監督)~

Amazonのプライムビデオの作品紹介だけを読むと、感動青春映画っぽい感じです(役名はともかく)。


もちろん、それはそれで間違ってはいません。でもペコ役の窪塚洋介も、スマイル役のARATA(今は本名の井浦新で活躍)も、ドラゴン役の中村獅童も、っていうか、この映画に出てくる主要登場人物はみんな、どこか常軌を逸している感じです。それでいてめちゃくちゃにならず、ぎりぎりのところで均衡を保っているというか。


登場人物たちの卓球のプレーのすごさには瞠目しますが、個人的にツボだったのは、中村獅童。卓球なのに、歌舞伎の見得を切っているようです。ちなみに確かインタビューで中村獅童は、「ピンポン」を撮っている時期に歌舞伎では母親役を演じていたのに、子役がなつかなくて困った、と言っていました。まぁそりゃ、あんなお母さんはいないわな(苦笑)。スキンヘッドだし、眉毛ないし。


ARATAの神経質そうで透明な表情は、あの年頃でしか出せないものでしょうね。どんな映画に出る俳優さんも同じでしょうが、「その時期」がタイムカプセルのように保存されている気がします。


実は「ピンポン」を観るのは2度目なのですが、1度目と同じか、それ以上に楽しめました。


見出し画像には、卓球の試合会場の写真を使わせていただきました。




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