寒し
鼻寒し感度良好猫もどる
扉から鼻先寒し猫くるり
季語は「寒し」です。早朝、外に行きたげな猫が扉の前に座る。せっかく扉を開けてやっても、鼻先だけ出して「ふん」と引き返し、ふとんに逆戻り。
なかなか感度良好な猫の鼻よ、という、あるあるの猫との朝の光景を詠みました。
揉んで揉んで蜜柑甘し冬日和
季語は「冬日和」です。これも蜜柑ではあるあるの句。揉むとストレスで甘くなる蜜柑ですが、冬日和の縁側、ちょっと冷たい蜜柑を優しく手で包み、揉んで揉んで甘くしてから食べた思い出を詠みました。
蜜柑が冬の季語で季重なりになるのかな?と思いながらも、懲りません。
揉んで揉んで蜜柑甘し冬温し
季語は「冬温し」です。冬に食べる蜜柑は、触れるとヒヤッとしていますが、それを手に包んで揉んでいると蜜柑は甘くなるし、冬の日も温かく感じるものです。
日だまりの縁がわ蜜柑賀状書く
季語は「賀状書く」です。日だまりの縁側で蜜柑を食べながら年賀状を書く様子です。
縁側にするか縁がわにするか、漢字が並ぶと読みづらいかな。