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麦の風っこ
素敵な季語を知ると使ってみたくなります。米農家だった我が家、麦はピンときませんでした。藺草なら見たことがありますが。
でも、麦嵐、麦の風は、五月のからっとした日の、気持ちよい風のことと知ると、とても身近になりました。
ただ、現実の今日はお天気は下り坂で、雨が降っています。この肌寒い雨は若葉寒というのかしら。
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麦嵐頬ずりしては笑窪かな
風が吹くと、つい顔を背けたくなりますが、麦嵐は湿度も少なくて、爽やかな風。思わず顔を風に向けたくなります。
まるで麦嵐に頬ずりされるみたいで、つい、笑窪がこぼれてしまいます。
それから、サラサラの髪が風になびく姿は、癖毛で重たい髪質の者にとっては永遠の憧れです。
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癖毛をもてあそぶ麦の風っ子よ
湿度の低い麦の風に、まるで弄ばれるように軽やかに舞う癖毛。こんな気持ちいい風ならいくらでも吹いて欲しいもんです。
でも、もう少ししたら、じめじめした梅雨に入ります。雨の季節になる前に、縮毛矯正をするわたし。美容室の予約をせねば。
髪の毛が落ち着かないと、気持ちも落ち着きません。髪の乱れは心の乱れに通じるわたしでした。
ここで、俳句の大先輩よりコメントを頂き、癖毛もいいし、縮れ毛も可愛いなあと。
縮れ毛をもてあそぶ麦の風の子よ
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