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花の手柄


たんぽぽや虫の好みの色で咲く


「草いろいろおのおの花の手柄かな」
という俳句があります。聞いたことないという人が多いでしょうが、松尾芭蕉まつおばしょうの句です。

どの花も1番になろうと競い合ったりして、隣の花を蹴散らしたりせず、それぞれの花が自分が1番と思って咲いているようです。

人間みたいに勝ち負けにこだわらない、勝ち負けがないから、どの花も誇らしげに咲いているのでしょう。そんな歌もありますね。

自己肯定感が低空飛行なわたし、何かあるとすぐに「わたしかな?」とどぎまぎしたり、すぐに「わたし!」と自分を善く見せようとしたり、大忙しです。

肩に力が入って肩凝りや頭痛になりますし、顔面も百面相みたいになって顔が凝ります。

このままだと綺麗な花が咲かせられません。

そんな時、この句を口ずさみます。まさか「古池や~」ではありません。いや、決して古池の句がダメという訳ではなく、かわずが飛び込んでもポチャンというだけですし、綺麗な花は咲きそうにありません。

やっぱり花が咲かせてみたい。自分らしく、自分の色で、形で咲いた花を褒めてやりたいです。

「草いろいろおのおの花の手柄かな」

草も花も、あなたもわたしも、みんな偉いしみんな天晴れです。みんなお手柄です。

なんて、自己肯定感が右肩下がり気味、ついぼやいてしまいました。


麦藁帽むぎわらぼう犬の歩調ほちょうで三十分」


風景だけだと物語がないなあ。やっぱり人を描き込む方がドラマが生まれそうです。

麦藁帽子の俳句は、犬と3kmも散歩をするという方のことを詠みました。3kmは字余りになるので、だいたい30分くらいかなあと。

暑いので水分をとりながら歩いてね!