巣立ちかな
お天気が悪くなって、庭の桜の蕾も思案橋のようです。でも、どうせ咲くなら、少しでも美しい期間が長いほうがいいな。
でも、桜にとってはそんなこと関係ないのでしょうね。人間だけが、やれ花見の時に雨が降ったらどうしようとか、桜が散ってしまったら困るとか、慌てているのでしょう。
桜にみならいたいもんです。
白木蓮過ぎれば猫の待つわが家
仕事が夕方の6時に終わり、大急ぎで家路につきます。田舎街とはいえ商業ビルも建っていますし、信号もあります。でも、職場からほんの20分も車を走らせると家も疎らで、信号もありません。
田んぼの中にある病院の横を通りすぎると、そこからは真っ暗です。どんだけ田舎。
それでも、民家の灯りに浮き上がる白木蓮が見えてくると、マールの待っている家はもう少しだと思えます。
電線の巣立ちし鳥や一羽増え
毎年、ツバメがやってきて子育てをするのですが、先に生まれたツバメから順番に巣立ちして、近くの電線にとまります。
あらら?昨日は三羽と思ったら、今日は一羽増えている。確か、雛の頭の数は六つだったから、あと二羽か。
そんな小さな発見が楽しいです。
父の背で数えし雛やみな巣立ち
子どものころ、父の背におぶってもらって、
ツバメの巣にいる雛の頭を数えたもんです。
みんながちゃんと巣立ちして、電線に並んで休憩しているツバメの頭数と合っていると、ホッとしました。