いつでも、馳せ参じます!
毎週末、ワクチン接種の手伝いに行っていたけれど、大規模接種も終わり、お役目御免となった(笑)。寂しい限りだ。
帰り道、食べたあの鰻の味とも、しばらくはお別れだ。
「3回目のワクチン接種の時も、お願いしますね~」
まだ、政府も3回目のワクチン接種について具体的に方向性は示していない。というか、もしかしたら、わたしたち下々が、知らないだけかも知れないが。
「その時は、声をかけてくださいね~」
これは、次回の仕事をゲットする"根回し"と呼ばれるものかも知れないが、この根回しが機能するということは、人と人との繋がりを大切にする世界だ、ということだろう。
人と人との繋がり、コネを大切にすることで自分の身を守る。人と人との関係性によって自分の存在価値を守る。
わたしが幼い頃だったら、そんな人と人との関係性やコネが活きたかもしれないが、今のように、人と人との繋がりを鬱陶しがって、嫌がる人が多くなった昨今。
人と人との繋がりが、グルリ、巡りめぐって自分を助けるなんて考える人は少ない。
情けは人の為ならず
人に親切にすれば、その相手の為になるだけでなく、巡りめぐって、やがてはよい報いとなって自分に戻ってくる。
どうも、世界の時間の流れが速くなったせいだろうか、人に親切にしたり、人の為になることをやっても、すぐに目に見える、実感が出来る報いが戻ってこないと、損した気分になるのだろうか。
もしかしたら、10年後、20年後、忘れた頃に、報いのリターンが来るかもしれない。でも、せっかちになった現代人は、短期間で利益が出ないと、折角のご縁も切ってしまいそうだ。
目先の利益に目が眩んでは、縁を結んだり、対人関係を養う余裕もない。
そういえば、昔は(わたしが若い頃)スマホもないから、人とのコミュニケーションは直に話したり、電話や手紙だった。
人と繋がる為に使う媒体が違うだけで、人と繋がる目的は同じだろう。でも、スピードが違うので、縁を繋げたり、縁を切ったりする早さも加速度をつけていそう。
昨今では、ちんたらと根回しとかする前に、良さそうな縁があったら、さっさと乗り換えちゃいそうだ。
でも、それだと"対人力"を鍛えるチャンスを逃しそう。
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ところが、わたしがお世話になった自治体のみなさん、実に、人と人との繋がりを大切にする人たちだ。
ワクチン接種に来た人たちの名前を把握し、ちゃんと名前を呼びながら「いつもお世話になります!」と挨拶する。
看護師もお金を貰っており、立場的には対等だと思うが、いつもさりげない、低い物腰で話し掛けてくる。その態度には嫌味がなく、相手を大切にしてますよ~、という気持ちが伝わってくる。
あんな風に接せられると、たとえ根回しでも「また、手伝いたい!」となる。否、手伝うというよりも、それ以上に、もっと役に立ちたくなる。
このご縁を大切にして、何かあれば、即座に馳せ参じる所存である(笑)。