はまぐりの「堪忍へ~」
気温が上がってきたせいか、これまで布団の上で寝ていた猫のマールが、枕の上で寝るようになりました。
寝返りを打つとマールのお尻があるし、妙に寝違えたみたいな首の違和感。
寝たふりしながら、じわじわとマールを枕の縁まで追いやりますが、落っこちても今度は枕の反対側で寝始めます。
可愛いけれど、邪魔。
ところで、試行錯誤していた渋い絵ですが、ちょっくら休憩をして、また再開することにしました。
しばらくは、また子供の絵を描いたりして、ほとぼりが冷めたころに、渋さを追い求めるつもりです。
蛤のもう勘弁に醤油さす
(はまぐりの もうかんべんに しょうゆさす)
季語は「蛤」です。一人で焼き肉は平気で、月に数回は焼肉屋に行きます。でも、一人で浜焼きはどうも抵抗感があります。
なんでだろう?
女性の一人焼き肉は認知されてきたと思っているのかしら。女性の一人浜焼きはまだまだ認知されず、「一人」「独り」が強調される気がするのかしら。
あらら、見栄を張っているのかな。
わたしの場合、焼き肉はたんぱく質の補給であり、頑張って仕事をする活力のもとです。
蛤とか栄螺とか、浜焼きだってたんぱく質の補給は可能だろうに、あの醤油の香りが哀愁漂うからかしら。
火に炙られて、耐えかねた蛤が口を開ける、そこに醤油を差す。
ジュッという音は、蛤の堪忍袋の緒が切れた音かしら。それとも、蛤の「負けた」という辞世の句かしら。でも、字足らずですよ。
昼寝する人型のこしルンバゆく
(ひるねする ひとがたのこし るんばゆく)
季語は「昼寝」で、夏の季語です。たとえ、誰かさんが年がら年中昼寝をしていようが、暑さに疲れた体を横たえる夏の季語です。
我が家は掃除が嫌いなわたしのために、父がルンバを買ってくれました。物臭なのもありますが、首が悪いのでうつ向くのが苦手で、めちゃめちゃ重宝しています。
ルンバにお任せで、寝そべって俳句を作っていると、わたしの型を取りながら掃除をしています。
律儀やのう~
もう少し賢いAIが搭載されたら、「ちょっと邪魔!」とか「あの椅子どけて」とか、指図するようになるのかな。