関西人が向いている仕事それは…

日本語教師養成講座の講師かもしれません。


やっぱりあれが欲しいんです。

東京に来てもう10年くらいになりますが、いまだに慣れないことがあります。
A:○○さんが、○○で、○○なんだって。
私:(微妙な間)そうなんですね~!(で?)
そう、オチがない話がいまだになれません。東京に来たころは、「で?」と聞いては怪訝そうな顔をされ、いまになっては、いつ話が終わったのか分からないので返事をするのに微妙に間ができる始末です。違うんです!あなたの話は聞いていたんです!信じてください!

この一部の人にはとっても嫌われている「オチ」のあるなし。でもこれはとても役立つ能力だと思います。

オチってつまり…

オチというは、別な言い方をすれば「話し手」が最も伝えたいメッセージのことです。ですから、関西人は、何を話すにしろ、一番自分の言いたいことをはっきりさせてから伝えようとする努力をしているといっても過言ではないと言えます(言えません)。
日本語教師養成講座の理論科目では、色々な理論や事象、事柄などさまざまなことを網羅的に伝える場面が多いです。しかし、それらをいかにかみ砕いて理路整然と伝えたとしても、「なぜその話が重要なのか」、「それぞれはどういう関係性があるのか」が伝わらなければ、理解を深めることは難しいのではないでしょうか。
そういう意味で、何を伝えたいかを明確にする習性は非常に有用な能力だと思います。

教える仕事全体にも言えるかも

今月はさまざまな研修会やガイダンス等に出席しました。いずれに共通して言えるのは眠くな、いえなんでもありません。
日本語を母語としない人を相手にして話すときでも、全体像を網羅的に伝えようとする人が多くいたように思います。すごくすごく分かりにくいし、一番わかってもらわないといけないことが伝わっていないんじゃないかなと思うところもありました。
例えばですが、入試制度を説明するときに、一般的には、入試の制度には一般入試、総合型選抜、推薦入試があります。というところから話が始まります。それでそれぞれの特徴を説明していくのだと思います。果たして、その話は一番大事な話でしょうか?何を一番伝えたいんでしょうか?
初めて日本の大学進学について話を聞く人だったら、
・勉強だけじゃなくて色々なことが評価されるよ
・得意を伸ばすことが大事だよ
・4年間で450万から600万円くらいかかるよ
・基本的には学校の関与があるよ
・遅刻欠席は少ない方がいいよ
くらいが分かってくれればもう💯です。
あとは、2年生の後半くらいに細かいことが分かってくれればいいと思います。

まとめ

ちょっと脱線しまいましたが、「何を伝えたいか」をよく考えて話す能力は教えるときにはとても大事なのものです。そういう能力を伸ばす、身に付けることも重要だなと最近思います。