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Q:お客様はやっぱり神様でしょうか A:すべての人をお客さんだと思っているわけではありません

「お客様は神様です」という言葉は三波春夫の発言だと言うことは有名ですが、その意図はいまいちわかりかねております。Wikipediaにもいろいろと書いてはありますが、あくまでも参考情報です。

今回は比較的手に入りやすい「永六輔の芸人と遊ぶ」を入手できたので、どんなことが書かれているのかと読んでみることにしました。

この書籍では以下のような記載があります。

「三波さん、お客様はやっぱり神様でしょうか」
 古代の神話や伝説にも詳しい三波さんがいったのだ、あの神様発言は僕が理解していたことより深い意味があるのではないか、そう思ったのでした。
 そして、僕の質問を受けて三波さんはこう答えました。
「僕はね、すべての人をお客さんだと思っているわけではありませんよ。お金を払って観に来ている人だけがお客さんだと思っています。そうした方々は、やはり絶対者でしょう。ステージが〈天〉なら、客席は〈地〉。その中にいる唯一の絶対者。そういう存在を〈神様〉というのだと僕は教えられました」

永六輔. 永六輔の芸人と遊ぶ. サライ出版, 2001, p.249

三波春夫は"お金を払ってステージを観に来てくれた、客席からその世界を共に構成してくれる"のことをお客 ≒ 神様と捉えていたようです。ちょっとスッキリしました。

ただしこの文章は『あとがきにかえて 追悼・三波春夫』という章で書かれているもので、永六輔の回想であり、三波春夫ご本人のレビューは受けていない可能性がありそうです。三波春夫の真意を確認するためには、他の情報源もあたったほうがいいのでしょうね。他の情報にもあたってみようと思います。

なお、アイキャッチはDalle3に「世界万博で歌う演歌歌手。多彩な観客が見守る中、ステージに向かって両手を広げて歌っている。」というプロンプトで作ってもらいました。なぜステージに向かってくれない、そしてなぜマスク。

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