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川内家雲南省の旅 12日目 シャングリラの荘厳な寺院で反省&がっかり

雲南省12日目
9時55分麗江発の高速鉄道でシャングリラに向かう。8時過ぎにチェックアウトしたら、マイベイベーと仲良くなった宿のオーナーの娘さんが、オーナー、おばあちゃんと一緒に見送りにきてくれた。微笑ましい別れ。

11時半、標高3300メートルの町シャングリラ着。標高2400メートルの麗江古城に3泊したから、ある程度、高地順応できているはず。

でも高山病になるとなにもできなくなるから、無理せずゆっくり過ごすことに。ランチも、ホテル内のレストランで済ませた。マイベイベーはボロネーゼを一人前食べて、僕らも一安心。

タクシーで約15分、雲南省最大のチベット仏教寺院、松讃林寺へ。かなり離れた場所にパスポートチェック付きで入場料を払うゲートがあり、専用バスで向かったんだけど、お寺の前に直接タクシーで来ている人たちもいて、その人たちは無料。よくわからないシステムだ。

本殿に向かう心臓破りの階段

松讃林寺の本殿には、長い階段を登る。酸素が東京暮らしの1/3しかないから、階段を登っているだけで動悸息切れがする。僕は比較的平気な方だったから、ワイフとマイベイベーに早く行こうと促したら、煽らないでくれる!とキレられてしまった。自分は大丈夫でも、他人は大丈夫じゃない場合もある。わかっちゃいるんだけどね。反省…

松讃林寺は、チベット仏教最大の聖地ポタラ宮に似ていることから、「小ポタラ宮」とも称される。チベット仏教でも重要な位置を占めているそうで、それだけに2000人の僧侶を収容するという寺院の内部は、静謐で荘厳な空気を纏っていた。なんていうか、そこにいると心が静まる感じ。それを肌で感じたのか、マイベイベーもかなり長い時間、巨大で威厳のある仏像に手を合わせていた。

ただ、お寺の外は…少数民族の衣装を着た数百人レベルのコスプレイヤーがそれぞれ撮影会を延々と繰り広げていて、興醒め。どうやら今雲南省を旅する中国人観光客の間では少数民族の衣装を着て撮影するのが大流行しているようで、松讃林寺にもその大波が押し寄せていた。

あらゆるところで撮影会



しかも、お寺で手を合わせるわけでもなく、ポーズを変え、ロケーションを変え、ひったすら撮影している。それは松讃林寺へのリスペクトを欠いた行為に見えたし、松讃林寺を見にきた僕らも、なんだか脱力してしまう光景だった。例えば麗江古城の町中で同じようにしてるのはなにも感じないけど、チベット人たちにとって大切な宗教施設だからね。

松讃林寺から下山した僕らは、チケットに載っていた400メートルほど先の小さな村を訪ねた。そこは観光資源がなにもないから観光客は僕らのほかにゼロで、それだけに少数民族のおばあちゃんたちが歩いている姿を見ると、これがリアルな風景だよなと嬉しく感じた。

マイベイベーと一緒に写真を撮らせてくれたおばあちゃんは、手に持っていたお菓子をマイベイベーにくれた。なにかを揚げたお菓子は、カリントウみたいでおいしかった。

その後、タクシーで独克宗古城へ。ここは、「中国で最もよく保存されている最大のチベット民居群」らしい。麗江古城とはまったく雰囲気の違う木造建築の二階建てだ。

松讃林寺と周辺の散策で疲れた僕らは、カフェをした後、フードコート(!)でそれぞれ好きなものを食べて、ホテルに戻った。フードコートは…フードコートなりの味。ワイフと、明日はちゃんとおいしいものを食べようと話した。すっかり雲南省フード探訪記…!笑

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