川内家雲南省の旅 10日目 ナシ族の聖地でユルさに感謝
雲南省10日目
2025年初日は、中国の少数民族、ナシ族の聖地、玉龍雪山に向かった。標高5596mのこの山は、いまだ誰も登頂したことがないらしい。現代に残る未踏峰ってなんかロマンを感じるよね?
玉龍雪山まではタクシーで約50分、110元。宿の人にバスだと15元と聞いたけど、子連れ旅では常に快適性と融通性を重視している。
前日の日記にも書いたけど、玉龍雪山は人気スポットのため、4506メートル地点に行くためのケーブルカーチケット6000枚(1枚3000円)は前日20時に一斉申し込み。僕らは宿のオーナー夫婦の尽力で運良く争奪戦を勝ち抜き、大人2枚のチケットを得た(子どもは現地で半額で購入する流れ)。
問題は、30分ごとに区切られているケーブルカーの時間帯を選べず、「当選!」と表示された時には自動で時間が指定されていること。僕のチケットは11時〜11時半の間、ワイフのチケットは12時半〜13時の間にロープウェイに乗る指定。オーナーがいうには「乗り場で事情を説明したら融通利かせてくれる」と。
数分で6000枚が完売するチケットなのに、そんなユルい感じなの?と半信半疑の僕らは、いざとなったらバラバラに乗り、麓で待ち合わせることにした。
ちなみに、山の麓にはケンタッキーやらマクドナルドやら現地のファストフードやらどこにでもある屋台系まで飲食店が充実していて(スタバも近日オープンぽい)聖地感はないけど笑、人を待つ分にはまったく困らない。
11時半のケーブルカーの列に並び、ワイフがゲートの係員に翻訳アプリで「チケットの時間帯が別々たけど一緒に行きたい」と説明すると、「12時に一緒に来なさい」と指示された。ずいぶんあっさりOKが出たからやっぱり半信半疑で12時に行ったら、なんの問題もなく通してくれた。こういう親切なゆるさ、ありがたい!
4506メートル地点までは20分ほど。10歳の子が富士山より高いところまでケーブルカーで一気に行けると思うと、不思議な気分。ケーブルカーを降りたら一気に空気が薄くなったと実感するレベルで、なにもしてなくても動悸がする。
旅先の思い出深い場所で記念撮影してもらうのが趣味の僕は、ワイフとマイベイベーを誘って業者にベタな写真を撮ってもらった。1枚1100円、僕としてはいい記念になるから、まったく惜しくない。
余力がある人は、さらに100メートルほど高いところまで階段で登れるけど、我が家はそういうチャレンジ精神皆無なので見送る。旅先でわざわざつらいこと、苦しいことは絶対しないというポリシー的なものだ笑
生まれて初めて1000メートル以上のエリアに足を踏み入れたマイベイベーが、頭痛がすると言い始めた。前日に購入した酸素を吸ってもつらそうだから、早々に下山。麓に戻ってマクドナルドで大好きなポテトを食べたら元気を取り戻した。
雲南省に来てからマクドナルドを多用してるけど、基本的に僕らの都合に合わせて連れ回されてるマイベイベーができる限りご機嫌でいられるようにするというのも、僕ら夫婦の暗黙の了解だ。
ひと段落後、ケーブルカーと同じ乗り場にあるバスに乗り、エメラルドグリーンの人工湖がある藍月谷へ。とてもキレイな風景なんだけど、たくさんの観光客がそれぞれの決めポーズで撮影してる姿のほうが気になる笑
畔に業者の撮影用のヤクがいたから、マイベイベーを乗せる(1000円)。動物好きのマイベイベーは、喜んでたくさんポーズを取ってくれた。何歳までこのノリに付き合ってくれるのか、父ちゃん気になる。
タクシーで戻り、宿に帰ったのは17時過ぎ。宿併設のカフェで休憩していたら、オーナー夫婦の娘ちゃんふたりが僕らに興味津々!5歳と6歳、おしゃべり好きなのか、しきりに話しかけてくる。そのうち、小さい子が好きなマイベイベーと遊び始めた。お互い一切言葉がわからないのに、子どもってすごい!
夜は、宿のオーナーオススメの米麺屋へ。鶏のスープのあっさり風味で、これもめちゃくちゃうまい!夜メシが毎回楽しみな旅だ。