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川内家雲南省の旅 14日目 想定外のラストデイ

雲南省14日目

12月23日に始まった雲南省の旅も、ついに最終日。17時55分発の昆明行き飛行機に乗るため、15時半に送迎を予約した。

チェックアウトの12時まで部屋でのんびり過ごし、午後は独克宗古城内にある亀山公園へ。階段を登った先にあるチベット仏教のお寺の境内から、町を一望できる。

お寺の隣りに建つ黄金のマニ車は、高さ21メートル、重さ16トンで世界最大らしい。ちなみにマニ車はチベット仏教の仏具で、マニ車を回したのと同じ数だけ真言を唱えたとみなされる。

下部に写る人間と比較すると巨大さが際立つ

せっかくだから世界最大のマニ車を回そうと思ったけど、全力を込めてもビクともしない。周囲にいたキッズに「イー、アル、サン!」と呼びかけると一緒にマニ車についているヒモを引っ張ってくれた。でも1ミリも動かない。続いてマイベイベー、ワイフ、キッズのママたちも参戦、「イー、アル、サン!」の掛け声で引っ張る。微動だにしない。

僕らの様子をただ眺めているおっさん、僕らを無視してマニ車に寄りかかり、撮影してるコスプレ女子たちに「一緒にやってくれよ!」と声をあげたくなった。いかんいかん、マニ車を回すために心を乱しては本末転倒。

マニ車は諦めて、ランチ。火鍋はガッカリだったから、シンプルな米麺でも食べようと、古城内の奥まったところにあったお店「左麻右辣」に入る。なんと、ひとりもお客さんがいなかったそのお店で働いていた女の子が、日本語を話せた!雲南省では英語を話す人でも数人しか会ってないのに、最終日に日本語話者と出会うとは!

古城内にある「左麻右辣」。

埼玉の企業で3年間働き、13年前に戻ってきたという女の子、「日本語たくさん忘れました」と笑っていたけど、それでもちゃんと会話が成り立つ。マイベイベーが食べられるように「辛くないのは?」と聞いたら「ぜんぶ」という。どれを頼んでも辛くない状態で出してくれるという心遣い!しかも、頼んだ2種類の米麺と水餃子が、どれもお世辞抜きでうまい!サッパリとしたスープに旨みが沁みていて、マイベイベーもモリモリ食べていた。それで会計は1500円、安い!

古城内は火鍋の店ばかりだけど、おいしい米麺を食べるならこのお店がオススメ!ぜひ女の子と日本語の会話を楽しんでほしい。

食後にカフェをして、空港へ。昆明には19時ごろに到着したから、空港内でご飯を食べた。メニューが多く、マイベイベーが好きな炒飯があるというだけでなんの期待もせずに入ったその食堂で、僕は好物の回鍋肉、ワイフは青椒肉絲を注文。なんとなんと!これがまた炒飯含めてぜんぶマジでうまい!

僕が、隣の席でご飯を食べていた店員さんたちに「ハオチー!(おいしい)」と伝えると、うまく伝わらず、なにか問題が起きたのかと少し慌てた雰囲気。翻訳アプリで「おいしい」と入れて見せたら、一瞬、???という表情をした後、「おいしいだって!」と店員さんたちみんな笑顔に。炒飯は3人前の量、回鍋肉も青椒肉絲もたっぷりあって、2750円。空港内だから安くはないけど大満足だった。

最終日の宿は、1泊5000円。朝4時半には空港に行くスケジュールだから、空港から近いことを最優先で予約した。ワイフとマイベイベーはどんな安宿なのか期待半分怖さ半分という感じだったけど、これがまた期待以上の広さと快適さ!シングルベッド2台にダブルベッドが1台、広々とした部屋のなかは清潔かつモダンな内装で、なぜこの値段なのか謎!笑 

マニ車はまわせなかったけど、お寺の巨大な仏さまに2週間にわたる旅の無事についてお礼を伝えたのがよかったのか、最終日は想定外の嬉しいことが続いた。初めて訪れた雲南省が大好きになった旅だった。

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