【町内会 顛末記】自治会長というのをやってみた 5
満を持して役員会決定事項を回覧した。簡単な説明を添える。
あとで出てくるが、H神社については宮司さんからかなり抵抗を受けるが、そのまま振り切って予定通りとした。
消防団については、自治会長へ毎年消防出初式への案内状が届く。出初式を終えた消防団の若者がそのまま各自治会長宅へ祝儀をもらいに回る。「すみませんが、町内も余裕がないので祝儀は今年から廃止します」と玄関先で伝えると、「あ、そうですか」と大人しく帰っていった。
募金についてはこのあと、市役所の厚生福祉課の課長とバトルをすることになる。
会計改善を受けて、予定通り敬老の日のプレゼント、夏の地蔵盆行事の際の助六配布、また子どもの日に小学生以下の子どもさんへ図書券のプレゼントなどを行った。
敬老の日のプレゼント。一年目は和菓子のセットに加え、図書館で見つけた1968(昭和43)年の住宅地図を基に、町内とその周辺にあった家内業・個人商店(米穀店・ハキモノ屋・助産婦・建具屋・ブリキ・菓子店・タバコ店・質屋・メリヤス・靴屋・すだれ・薪炭店・温泉・食堂・電気店・産婆・豆腐屋・製麺・お茶屋・パーマ・文具店・クリーニング・鮮魚・青果・コマモノ・酒店・果実問屋等々)をグーグルマップに落とした、かつての賑やかだった町の地図(名付けて「昔は賑やかMAP」)をつくった。これを見てかつての賑やかな町の風景を思い出してもらおうと、和菓子といっしょに添えて役員で各家を訪ねてお渡しした。
二年目は和菓子に代えて漬物のセットにしたが、一軒だけ「わたしは漬物は食べない」というお婆ちゃんがいて、あわてて去年とおなじ和菓子のセットを買って差し替え、漬物はわが家で食べた(笑)
掲示板は予定通り、わたしがDIYで会計のAさん所有のガレージ壁面に穴を開けさせてもらって、内側に補強の材をかましてボルトで固定した。鍵は役員で持ち回りとした。
消火器は箱とセットのものを購入。古いものはそれぞれの住宅の壁面にネジ釘で打ちつけられていたためすべて撤去して購入業者に廃棄を依頼。新規の4本は新たに場所を設定して、役員にて取付作業を行った。併せて新しい掲示板の場所、消火器の設置場所を記したMAPを回覧にて配布した。
町名解説板は最終的に、実質空き家になって他所で暮らしている方がむかし風情のお宅の壁面を使ってくれて構わないと言って下さり、わたしがDIYで町屋風の基板をこしらえ、そこに業者は取り付けをして現地に設置した。これについては役所の都市計画課 公園緑地係の担当者との脳味噌腸ねん転もののやりとりが愉しかったのだが詳細は省く。
これ以外に、市の自主防災補助金(一部:上限3万円)を使って防災ラジオを購入、各戸に配った。付属のマニュアルが分かりにくかったために、別途にマニュアルを作成して添えた。
まだまだ、つづく。
以下の内容で、連載を予定しています。
第一部 【町内会 顛末記】自治会長というのをやってみた
第二部 【町内会 顛末記】町内会を殲滅し廃墟の中から真実の自治組織の出現を待とう
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