過去問解説『36回68番の1』(ビタミンE)
基礎栄養学
栄養素とその過剰摂取による健康障害の組合せである。(〇or×)
ビタミンE --- 頭蓋内圧亢進
どんな話か?
脂溶性ビタミンであるビタミンEの過剰症に関する問題。何との入れ替えか?まで把握しておくことがポイントです(^^
答え ×
[頭蓋内圧とは]
頭蓋内圧とは、頭蓋骨内部にかかる圧のことです。脳には、脳の実質や血流量、髄液などにより、普段から一定の圧がかかっています。
一般的には、脳腫瘍や血種、髄液の増大などにより、圧が亢進します。
ただし、中には偽脳腫瘍(腫瘍はみられないが頭蓋内圧亢進症状を示す)で起こる場合もあり、これは「ビタミンA」の過剰でみられます。(詳しい機序は不明)
[ビタミンEの過剰]
ビタミンEの過剰症では、「出血傾向」がみられます。ただし、一般食品によるビタミンE過剰症はみられないため、試験にも登場していません。
対して欠乏症では、「溶血性貧血」がときどき出題されています。
(ビタミンEは細胞膜の抗酸化に関わる。不足すると細胞膜が酸化障害を受ける。赤血球も細胞の一種なので、ビタミンEが不足するともろくなり、溶血しやすくなる。)
今回は、脂溶性ビタミンの名前と症状の入れ替え問題だな、と認識すると判断しやすくなります(^^
暗記用まとめ
・頭蓋内圧亢進は、ビタミンAの過剰症である。
・ビタミンEの過剰摂取では、出血傾向がみられる。
・ビタミンEの欠乏では、溶血性貧血がみられる。
今日も勉強おつかれさまです。
marcy
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