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Q&A『赤血球も細胞の1つ。ただし、かなりスリム。』

Q.「赤血球ではグルコースから乳酸が生成する」とあるので、赤血球も1個の細胞ですか?
グルコースをもらってエネルギーを自分で作って頑張ってるやつですか?

A. 赤血球も1つの細胞です。ただし、がんがんエネルギーを作っているわけではないので注意です。

・赤血球のカタチ

赤血球は、血液の中を流れる細胞の1つです。
カラダ全身に酸素を運ぶことを、主な目的としています。

この赤血球ですが、ふつうの細胞にある核やミトコンドリアなどの
細胞小器官を持っていません。
(赤血球を作る途中で捨ててしまう。)

これは、より酸素を運ぶことに特化するためです。

・代謝視点で考える

ミトコンドリアがないということを、代謝視点で考えると、
クエン酸回路(TCAサイクル)や電子伝達系がないということになります。

つまり、がんがんとATP(エネルギー)は作れません。

一方、細胞なので細胞質ゾルはあります。
細胞質ゾルがあるということは、解糖系はあるということなので、ピルビン酸乳酸は作れます。


よって、
「赤血球ではグルコースから乳酸が生成する」
が○となります。

ピルビン酸や乳酸を作る途中でも、少しのATP(エネルギー)はできるので、
エネルギーを作っているとは言えますが、
ふつうの細胞のような量ではないとイメージしてもらえればと思います^ ^

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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