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Q&A『インスリン(ホルモン)と関わるクロム(ミネラル)。』

Q. クロムはインスリンにも関わるのですか??

A. その通りです!ただし、インスリンの分泌(膵臓)部分ではないので注意です。


・クロムとは

クロムは、食事摂取基準にも設定されているミネラル(無機質)の1つです。
「微量ミネラル」に分類されています。

このクロムの仕事の1つに、
「インスリン作用の増強」があります。


・インスリンの流れ

インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンで、
主に血糖値を下げるという働きがあります。

この流れを詳しくみると、
1.膵臓でインスリンが作られて、血液中に分泌される
2.インスリンは血液を流れて、各細胞にあるインスリン受容体に結合する
3.インスリン受容体に結合すると、細胞の中に血中の糖を取り込むので、
血糖値が下がる
という順番です。

クロムはこの中の、
「インスリンがインスリン受容体と結合する」
という段階に関わっています。

つまり、分泌されたインスリンを効きやすくするという仕事です。

これは言い換えると、インスリンの分泌自体を増やすという仕事ではありません。

よって、クロムはインスリンに関わる。
ただし、分泌部分ではなく、効きやすさの部分。
という理解になります。

試験では、

「クロムは、インスリン作用を増強する。」
「クロムが欠乏すると、インスリンの作用が減弱する。」
「クロムが欠乏すると、耐糖能異常をきたす。」

という言い方で登場します。

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

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