見出し画像

Q&A『アレルゲンに加熱は効果ばつぐん。ただし、』

Q. アレルギーのところで、アレルゲン活性はすべて加熱によって低下する、と覚えて大丈夫でしょうか?

A. 基本的には低下、でも例外もある。という順番がベストです!


・食物アレルギーの原因

食物アレルギーは、食事から入ってきた成分を、カラダが抗原(敵)とみなして攻撃するために起こります。
本来は戦わなくてもよい相手に、攻撃を仕掛けている状態です。

この原因となる成分の多くは「たんぱく質」です。


・たんぱく質の特徴

たんぱく質という栄養素には、「加熱によって変性する」という特徴がありました。

ですので、食品を加熱すればたんぱく質は変性し、アレルギーの原因となるチカラ(アレルゲン活性)が低下します。
(これが基本形の考え方です。)


ですが中には例外もあり、
例えば卵に含まれる「オボムコイド」というたんぱく質は、普段の加熱調理では変性しません。
(過去に出題されました。)

(補足)
卵の場合は、オボムコイド以外のたんぱく質は加熱で変性するので、全体のアレルゲン活性は低下します。でもオボムコイドは変性しないので、完全にアレルゲン活性はなくならないという理解です。

また、ピーナッツでは、加熱(ロースト)によってアレルゲン活性が強くなります。
(現時点でこちらは試験に出たことはない)


・過去の出題

過去に出題された問題を見てみると、
「アレルゲン活性は、加熱処理によって増強する」→ ×
という文章が最も多く出題されています。

よって、基本的にはこの理解でOK。
そしてそのうえで、例外があったな、という把握をしていただければと思います^ ^

今日も勉強おつかれさまです。
marcy

ここから先は

0字

marcyノートは、国試対策に特化したマガジン(記事集)です。 (このマガジン(有料版)は、2024年9月30日 に終了いたします)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?