夜がはじまる前に
夜がはじまる前の波打ち際で
遠く街に明かりが灯るのを眺めては
この瞬間を切り抜こうとしていた
時に言葉は砂浜を駆ける波音や
海を渡って抜けてゆく風の音にも
かき消されてしまうほど無力で
ここにいない誰かに告げるには
まるで足りないそれを託すかのように
想いを交わしては立てる声の代わりに
灼き付く落陽も立ち上った夕雲で陰り
ふと我に返ればいつしか広がる暮れの闇に
ひどく胸を搔きむしられながら
※Marcos Japasamba名義での音楽活動のひとつ【Lofi Night Sound Scape】との連動を図る、音と画と詩で相互をモチーフとする形態での詩作品です。
※こちらの楽曲は以下より無料DL可能です。
https://audius.co/MarcosJapasamba/34-%22yoru-ga-hajimaru%22-the-night-comes
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