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105. イメージバナーで創るショーミーティング|Moromi Works®︎

1|自然な雰囲気から始める

先週末、あるチームのショーミーティングをしました。
今シーズン最初の、ショーの基盤をつくるミーティングです。
10時に集まって、雑談。
「ショーのミーティングを始めます!」というような感じではなく、お菓子を食べながらのリラックスした雰囲気。
慣れたチームだと、いつもこんな感じでスタートします。
#リラックスした雰囲気はアイデアを出しやすい

私の場合、どちらかというと提案された曲からスタートするスタイルで、そのチームの方々から出された曲を聴きながらイメージやら、構想やらを膨らませるスタイルをとっています。
#相手の趣向からスタートすることで個性を担保できる

「何か面白い曲ありましたか?」
と聞くと、聴いてほしい曲があるんです!という感じで曲を数曲紹介してくれます。こうして、ショーづくりが静かに始まります。

曲は約15〜30秒程度聴いたら「使えそう/使いにくそう」の判断がつきます。
一通り聞かせてもらいながら、
 - オープニングに使えそうな曲
- オープナーにつながる展開が見える曲
- バラードに使えそうな曲
- ショーテーマ
- ショーコンセプト 
など、頭に浮かぶ要素を拾っていきます。

数曲聴いていくと、だんだんと小さなアイデアが膨らんできます。
複数のアイデアやイメージが繋がってくると、ショーが一人でに動き出す感覚があります。
#0から1が生まれる瞬間

ここ数年、最初のショーミーティングでイメージバナーを創るようにしています。今回は(2024年5月現在)細かな内容を詰める前に、曲を聴かせてもらっている最中からイメージバナーを創り始めました。

イメージバナー:例1


2|3時間くらいで6割つくる

一通り曲を聴かせてもらったところで、
創りかけのイメージバナーをお見せしながら、
- ショータイトル案
- なぜこのショータイトルが思いついたのか
- なんとなく感じているテイストや設定
を提案 / 説明します。

イメージバナーを提示する理由はシンプルです。
イメージバナーが起点となり、アイデアが広がり、クリエイティブが具体的に動き出す】

ショーミーティングはアイデア出しをしたり、イメージを共有する場です。しかし、アイデアを出し合うだけでは意味がありません。
【何かしらのカタチ】にまとめ、次につながる時間にする必要があります。

イメージバナーは【何かしらのカタチ】のベースになるものです。
このベースがあるからこそ、
- 必要なこと
- それぞれのイメージとの差異
- 連結する具体像
- ショーの設定の妥当性
- ショーの拡張性の有無
などが具体的に見えてきます。

イメージバナーがあるからこそ、いろいろな角度から意見を出しやすくなります。そして、意見を繋げたり、違った角度から話を展開させやすくなります。
こうした雑談のような会話を繰り広げていくうちに、だんだんとイメージが一つのカタチを形成していく感覚があります。
#雑談は実はとっても重要だぜ

会話の途中で、最初に出したイメージバナーに修正を加えて見せ、意見をもらいながらまた修正。こうして3回くらい修正をしたり、要素を加えたりしながらイメージバナーの解像度がどんどん上がっていきます。

こうしたプロセスを経てできたイメージバナーが、今度はショー全体のヴィジョンを示すものとして機能します。これが各クリエイターの指針にもなります。
ヴィジョンを示し、指針を共有することで、判断基準が定まり、同じ方向を目指したショーづくりを進めることができます。

イメージバナー
みなさまのショーづくりのヒントになれば幸いです。

イメージバナー:例2


105. イメージバナーで創るショーミーティング|Moromi Works®︎


[Moromi Works™️ ]
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの:沖縄そば / タコライス
Blue Devilsでマーチ
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail:moromi.works@gmail.com


[執筆希望のみなさま]
⑴「MEP™️」にご登録ください。(HP参照)
⑵ 後日、事務局よりご連絡致します。。


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