117. 音色は音楽づくりの入り口|Moromi Works™️
1|音を操る魅力に取り憑かれた
- 目に見えない音が変化していく
- 手の動き一つで音が躍動する
- まるで魔法が掛かったように指揮者によって変化する様
"バンドの前に立って指揮を振る姿"
超絶カッコいいですよね。
私もかつて、魔法使いのような姿に強烈な憧れを抱き、魅入られた一人です。
10代後半には、独学でアレンジを始め、アメリカでマーチしてからは音大に進学し「魔法の正体」について正面から向き合うようになりました。
それから約20年たった今も、「魔法」に魅せられています。
2|魔法の入り口 / 音色づくり
バンドにはそれぞれ「そのバンドの音(個性)」があります。
わたしはこれを「音色」と考えています。
「バンドの音色」が、"なんとなくつくられている"ことが多いように感じています。この音色は意志をもってつくることができます。
「バンドの音」を端的に表すのが、
「ユニゾン(複数の声部や楽器が同じ音程や旋律を演奏すること)」です。
ユニゾンにもいろいろあります。
- 輝かしい音
- 重い音
- 広がりのある音
- 豊かさを感じる音
こうした音は、「倍音」や「音の鳴り方のバランス」などによって変化していきます。
例えば、ユニゾンの音色について伝える際に、
- ここは〇〇(楽器)の音をみんなで聴いて
- もう少しキンキンと高い音を聴いて
など、「何の音を」「どのように」を意識させる伝え方もあります。
そのほかにも、全体でロングトーンをしながら「基準となるバンドの音」を意識させる方法もあります。
わたしの場合は
- フォルテ
- メゾフォルテ
- ピアノ
それぞれに「音(音色)」をつくっていきます。
3|音量=音色ではない
「バンドの音」をつくる際に多くの人が落ちる落とし穴があります。
「音量=音色」という勘違いです。
音色をつくった結果
- フォルテ
- メゾフォルテ
- ピアノ
それぞれの音量が鳴って感じられています。
音のデシペル値を調べると、
- メゾフォルテよりも大きいピアノ
- フォルテに匹敵するピアノ
ということが度々あります。
「音の大きさ=音色」ではない、という理由がここにあります。
音をつくる際には、まずこの点に気づく必要があります。
4|音を言葉にのせる
ここに言葉を入れてみるとイメージが一気に変化します。
- 輝かしいフォルテ
- 広がるメゾフォルテ
- 深く厚いピアノ
などです。
「音量ではなく、音色で音楽をつくる」
これを意識するだけでも、グッと音楽は豊かに躍動し出します。
例:2024 THE FOCUS
0'58秒にユニゾンが鳴ります。
あなたにはどのように聴こえますか?
117. 音色は音楽づくりの入り口|Moromi Works™️
[Moromi Works™️ ]
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの:沖縄そば / タコライス
Blue Devilsでマーチ
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail:moromi.works@gmail.com
[執筆希望のみなさま]
⑴「MEP™️」にご登録ください。(HP参照)
⑵ 後日、事務局よりご連絡致します。。
https://www.marching-matsuri.com/
https://www.youtube.com/channel/UC4k9RWxkryjqTtQwkEo07Bg