28. 【企画編】②(3)民主主義のゲームをデザインする[前編]
松田 優希
こんにちは。
前回ストーリーの話を書いていて思い出したのですが、小さい頃、おばあちゃん家のトイレの壁紙が迷路みたいな模様で、トイレに行く度に、迷路上に主人公を落とし込み、大冒険の妄想に熱中していました。
ある夏に、その大冒険のせいで3時間トイレに籠もり、熱中症になりかけました。あの大冒険の内容は今でも覚えています。
これこそ、ストーリーの力ですね。
それでは、前回の「デザイン&ストーリー」で、プレゼンのための準備ができたと思います。
今回は、その思いを伝えにいきましょう。
では、よろしくお願いします。
【企画編】②テーマ確定は熱量と民主主義のシーソーゲーム
(3)民主主義のゲームをデザインする
協議が必要な多くの場合、民主主義を制さなければいけません。
心理戦を制し、自分の企画案を通すのです。
そのために必要なことは1つだけです。
【自分の本命の案を発表するタイミングをデザインする】
それだけです。
そのタイミングは、「最初と最後を避けた順番」です。
要は、中間にプレゼンするのです。
例えば、3つの案があるとしたら2番目に本命を発表しましょう。
2つの案があるのであれば2番目がよいです。
まず、1番目を避けたい理由
「1番目は基準になりやすい」からです。
1番目は無難な案をサラッとプレゼンしましょう。
次に、最後を避けたい理由
「最後は聞き手が疲れている場合が多い」からです。
集中力が切れ、印象にも残りにくいです。
聞き手の「思考のエンジン」が最もかかっている時に、本命を撃ち込むのです。また、人は選択するときに最初や最後を避けやすい傾向もあるので、中間での発表が好ましい場合が多いです。
大体はここで、他の人の案を聞いてもあなたの熱量を越えた案は滅多に出てこないので、上手く聞き手が「本命案」に賛同してくれたら成功です。
とはいっても、上手くいかないこともあります。
どうしましょうか?
…実は、
ここまで「自分の案を通す為のプロセス」を書いてきたのですが、それには本当の狙いがあります。
ここまで本題であった「自分の本命が通る通らない」は、実は重要な問題ではないのです。
あなたが今後も「showづくりをしていく」上で、本当に重要なたった1つのことは【結果に対する肯定的なマインドセット】なのです。
それではここで、
あなたの本命ではなく、「別案」に賛同がいってしまった場合を考えましょう。あなたは自分では気づいていないかもしれませんが、周りの人はその別案のshowをあなたに期待しています。
実はこれが、新たな自分の可能性を発見するチャンスなのです。ここで前向きに挑戦することで、あなたは大きく成長できます。断言します。
【肯定的なマインドセット】が大事なのです。
「自分の意見」と「他人の意見」が混ざったところを、前向きに許容するマインドセットです。
言い換えるならば、神様が「課題」をくれているのです。
『神様は乗り越えられる試練しか与えない』
とはよく聞きますが、それをチャンスと捉えることです。
結果、今の自分では想像もつかない良いshowができますよ。
本当です。
結果に一喜一憂するのではなく
どの結果になっても得をする状況を自分で作るのです。
本命であろうがサブ案であろうが全力で練った結果がどっちになろうと、選ばれた時点で「得」なのです。
「どれも選ばれなかった場合?」
それは[後編]でお話ししましょう。
どの結果に対しても「なるほど!やってみよう!」と、自然に思えるように【肯定的なマインドセット】を習慣化できた時、あなたは自然と素晴らしいshowづくりができるようになっているでしょう。
(後半に続く…)
もし、面白かったら下の【スキ】ボタンを押していただけると励みになります。読んでいただきありがとうございました。またよろしくお願いします。
_____________________
[松田 優希 -Yuki Matsuda - ]
Location:福岡
Player:カラーガード / 和太鼓
Production:ガードshow / マーチングshow / 和太鼓show / 映像作品
Twitter : @PBTD_matsuda_jp
Mail : playback.td2020@gmail.comあ
[執筆希望のみなさま]
⑴「MEP™️」にご登録ください。
⑵ 後日、事務局よりテキストやプロフィールなどのご提出方法など、ご連絡致します。
⑶ ご提出後、2-3日中にアップいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?