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指先で月経を可視化。「Oura Ring 4」と始める35歳からのヘルスケア革命
睡眠トラッキングと月経予測に期待し、指輪型のウェアラブルデバイス「Oura Ring 4」を購入してから1ヶ月が経過。購入前にリサーチしてみたものの、女性視点のレビューはあまり見当たらず、「迷っている方の参考になるかも」と思い、ここに使用感を記しておくことにした。なお、機能的な詳しい情報は他のレビューにもあるため、ここではあくまで個人的な情緒的な感想を中心に語っていく。
2025年1月現在、月経予測機能についてはまだ精度を確かめきれていないので、そこは追って更新予定。
Oura Ringとは?
ざっくり機能
心拍数・歩数・睡眠のトラッキングから月経予測まで行える指輪型デバイス。価格感
最新モデル「Oura Ring 4」の価格は本体+メンバーシップ加入(サブスク)で合計7万円ほど(関税など含む)。月額サブスクは約1,000円。
*本体価格は自分が選んだモデル(ステルス)の場合国内流通状況
最新モデルは日本国内の正規代理店販売はなく、基本的には海外からの出荷となり関税でプラス5,000円ほどかかるので要注意。
きっかけと購入理由
ある日、フルリモートワーク中にふと
「今日、1,000歩も歩いていないのでは?」と思い至った。
(実際、1,284歩しか歩いていなかった。)
これはさすがに健康面でまずいと危機感を覚えた矢先、ピラティスのトレーナーが身につけていたOura Ringに出会い、その翌日に即購入。
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主な購入理由
健康管理のデータドリブン化
35歳を過ぎ、そろそろしっかり数字で自分の身体を把握したいと思った。最新ウェアラブルデバイスのUI/UXを体験
クリエイティブやプロダクトデザインに携わるものとして、指輪型デバイスの使い勝手やデザインが気になった。月経予測ツールの代替
いわゆる「ピンクで可愛らしい」系のアプリが自分の性格に合わず、ジェンダーレスなUIを望んでいた。ジュエリーとしての魅力
ゴツめの指輪が欲しく、ファッション的にも楽しめるのではと思った。
他にも、WIREDで取り上げられていたことや、自分へのクリスマスプレゼントが欲しかった、などの理由も後押しになった。
なお、「ピンク系のUIは自分には合わない」というのは幼い頃からの一貫した嗜好。Oura Ringはフィンランドの優れたクラフトマンシップとユーザーを中心に考えた哲学から生まれており、指輪やアプリのUI/UXがシンプルかつ洗練された佇まいで魅力的だと感じている。
ちなみにApple Watchも一度試したが、時計を身につける習慣がない自分には煩わしく感じてしまい、続かなかった。
1ヶ月使ってみて感じたこと
◎良い点
生活リズムの可視化
睡眠時間や歩数が自動的にログ化されるため、「明日のために早めに就寝しよう」「今日はもう少し歩こう」などの日々の行動を客観的に調整できる。装着感が気にならない
指輪型で軽いので、ほとんど違和感がない。バッテリーの持ちが意外と良い
4日ほどつけていると充電通知がくるので、適当なタイミングで充電している。充電器もミニマルなデザインで、充電そのものがちょっとした楽しみに。(カチッとはまる瞬間が好き)定期的なアップデートが嬉しい
アプリやファームウェアの更新で機能改善があり、「どんな新要素が追加されるのか」とワクワクする。
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◎気になる点
料理時に外す必要がある
油物の洗い物など、指輪が汚れたり傷ついたりしそうなシーンでは外すため、一時的にトラッキングが途切れる。(自分はこのタイミングで充電している。)固いものを持つときのカチカチ音
マグカップや金属同士が当たる音が少し気になる。ただ、慣れればそこまで大きな問題ではない。
◎Oura Ring 4 は、高いか?安いか?
指輪+サブスク加入で7万円超えという価格は確かに高額だが、これで健康意識が高まり、結果的に医療費や美容面へのコストが抑えられるなら十分投資価値があると感じる。
むしろ、アーリーアダプターとしてこの分野を応援する喜びも大きいし、特有のコミュニティ感が生まれるのもおもしろい。個人的には「安くならなくてよいので、独自性の高いプロダクトとして進化してほしい」という気持ち。
周りの反応は?
実際に身につけてから出会う人々に聞いてみると、10人ほど尋ねても「知っている」という人はせいぜい1人いるかどうか。かく言う私自身、購入前は存在すら把握していなかったので仕方ないのかもしれない。
また、上の世代からは「なにに使うの?」と首をかしげられ、同世代や下の世代からは「実際どう?充電の持ちとかは?」といった具体的な質問が飛んでくる。
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日本で流行るのか?
WIREDによると、近年はOura Ringを装着する女性の数が男性を上回ったとのこと。もともとテック系男性向けのイメージが強かったデバイスだが、現在ではユーザーの59%が女性で、特に20代女性の増加率が高いという。
今年、スマートリング「Oura Ring」を装着する女性の数が男性を上回った。この大ぶりな指輪型のガジェットは、テック系の男性のための健康トラッキング端末のはずだった。しかし、いまやOura Ringの使用者の59%が女性である。特に20代の女性が、ほかの年齢層のユーザーに比べて2.6倍も多く購入しているのだ。(WIREDより引用)
とはいえ、今のまま機能面を強調するだけではテックリテラシーが高い男性層で止まる可能性がある。個人的には「ジェンダーレスな月経予測を探している女性」に向けて、「ヘルスケアジュエリー」という装いで提案するとハマるのでは、と期待している。
妄想:マーケティング&ブランディング戦略
ヨガ・ピラティス市場の活用
近年拡大傾向にあるヨガやピラティスのインストラクターへ無償提供し、スクールやSNSを通じて健康志向の受講生層を取り込む。販売店ではなく日常的に通うスタジオをタッチポイントにできる優位性は大きい。海外で活躍する女性タレントの起用
ジュエリー的な魅力を全面に打ち出し、ファッション誌やメディアでの露出を増やす。サブスク+本体のバンドル戦略
たとえば「ヨガスクール入会でOura Ringをプレゼント」といったキャンペーンを展開し、ユーザーとの接点を増やす。サブスクが月1,000円ほどである点も活かし、ある期間は無料にするなどの試みがあってもいいだろう。
これからの進化に期待
最近になって知ったのだが、クリエイティブ・コンサルタントの市川渚さんなど、ファッション感度の高い方々もOura Ringを愛用している。単なる健康管理デバイスにとどまらず、指先を飾るジュエリーとしても十分機能する点が大きな魅力だ。
そして、何よりも健康管理デバイスであることを忘れてしまうほど、日常に溶け込む洗練されたデザインが魅力です。チタン製になったシンプルなリングのデザインは、ジュエリー感覚でフォーマルな場面でもカジュアルな日常でも、ファッションのテイストも問わず、身につけられます。(市川渚の「デジタル・スタイリッシュライフ」より引用)
自分自身としても、このスタイリッシュさと実用性がうまく両立するプロダクトがこれからどう進化していくのかを楽しみにしている。月経予測機能についても、さらに精度が上がってきたらぜひ追記したい。
まとめ
1ヶ月使ってみた結論としては、「ちょっと贅沢だけど手放せない新習慣」といったところ。
歩数や睡眠ログを可視化しながら、指先にはさりげなく存在感のあるリングを身につけられる。普通のスマートウォッチとは違う、個性あるウェアラブル体験を求める人には特におすすめしたいデバイスだ。
引き続き、月経予測や健康管理機能のアップデートを見守りつつ、Oura Ringの未来にわくわくしている。今後も気になる点や新しい発見があれば随時シェアしていくので、質問などあればお気軽に。
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