ヘルシーデザートの開発
こんばんは。外食のメニュー開発に携わる管理栄養士 Yayoiです。
外食メニューの健康観と、その真意・・・深意をお伝えしております。
先日、ヘルシーデザートの開発ということで、「お店で使うアイスクリームをラクトアイスに変えたら低糖質って言える?」という質問を受けました。
私の答えは「言えません!『味わいあっさり』くらいなら言えるかもしれませんが。」
そもそもアイスの分類は脂肪分=脂質。糖質は無関係。
アイスクリーム類は「乳固形分」と「乳脂肪分」の含有率によって品名が決められてます。
いちばん乳脂肪の高い分類の「アイスクリーム」は8%以上、次に「アイスミルク」3%以上、そして乳脂肪はなくてもよい「ラクトアイス」。ちなみに乳成分がないのは「氷菓」。
先の質問の深意は、「リッチなアイスクリームを使わないで、安価なラクトアイスを使ったらヘルシー。ヘルシーということは糖質少ないのでは?」というイメージだったそうです。
脂質(いわゆる脂肪分)が少ないほうが、カロリーは抑えられてヘルシーと言えるのですが、どうも最近は脂質より糖質のほうが悪者イメージが強い。そして、糖質少ないを謳うことでヘルシーイメージを出す傾向があるようです。
そもそもヘルシーデザートって何?
となってしまうわけですが。
「低糖質」を謳いたいなら、メーカーで規格された「低糖質アイス」を使えばいいでしょう。ただし、糖分の多いソースと組み合わせたら意味ないです。
「カロリー控えめ」を謳うなら、脂肪分の多いアイスをシャーベットに変えたり、ホイップクリームや乳製品を控えてゼリーなどを組み合わせれば、ボリュームあるのにカロリー控えめになるでしょう。
「こころの健康」を目指すなら、おいしい素材を組み合わせて、食べて「シアワセ~」と感じられるデザートを真面目につくればよいでしょう。
私の健康メニューの定義は「元氣がでるもの」なので、
デザートはシアワセになれるおいしさ重視です。
罪悪感なく食べられるデザートもいいですが、
シアワセにするデザートのほうが、価値あるでしょう。