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『発達凸凹思春期の見守り方①』<個性と特性の理解と療育>

<個性と特性の理解と療育>

今までは、発達期(学童期くらいまで)の子どもの発達凸凹について記事を書いてきました。

今回からは中学校以降の思春期にいる発達凸凹の子どもについて書いていきたいと思います。

 思春期以降の子どもたちは学童期の子どもたちに比べてサポートが一気になくなります。
特に療育サポートプログラムは皆無。
放課後デイサービスなどで少し、療育をしてもらえるようになってはいますが、効果的で、継続的、個別に適切な療育を行ってもらえる事業所は多くはないでしょう。
思春期に入ろうが、年齢が上に上がってこようが発達障害などの障害は「中枢神経系」の機能不全ですから、そこに働きかけるサポートプログラムは継続して必要なのです。

単調な決まったルーティーンで毎日を過ごしていると狭い脳領域が活動するだけで、ダイナミックな脳の働きは期待できません。
非日常のわくわくやチャレンジに挑む経験は必要不可欠です。

トレッキング

 思春期に入った子が家にこもりがちで、友人と出かけたり、娯楽を楽しみに出かけたりしない。
学校以外の場所で誰とも交流できていない。

という生活環境は「中枢神経系」の機能改善や社会性の獲得などがむずかしい環境であるということです。
特に発達期と違い、目覚ましい発達がある程度落ち着いてきて、個性が明確になってくる思春期はその個性を生かしながらも困りが改善されてくるとよいでしょう。
ですから、改善していくとよいと思われる障害特性を緩和する療育的アプローチが必要なのです。
ありがちな単なる根性論を説き、我慢させることのみを支援策とするのは愚かな支援者が行うことです。

 本当に思春期の年齢になっても生きづらさが緩和し、改善に向かうのだろうか?
と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。
私が、サポートさせてもらって、改善が見られた若者の年齢は20代前半。
今なお発達が止まらない若者もいます。
継続した努力は必ず力となり、実になっていくのです。 

それより、先ほども言ったように、単調で決まったルーティーンの毎日を過ごすというような生活環境が与える悪影響の方が心配です。

人生の中でキラキラとした輝ける時期である思春期に同年齢の子たちが経験するであろうわくわくの経験をたとえ発達凸凹があっても経験させてあげるということは決して無駄になりません。

毎日の安心で安全な環境から抜け出し、何かにチャレンジさせてみる。
あるいは、チャレンジしようと思い、どの気持ちに向き合ってみる。

そんなことを日常の中にちりばめ意識して生活環境を整えてあげましょう。思春期だからこその、発達期には獲得できないスキルも沢山あるのですから。


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やまもと まゆみの世界感<発達障害って言葉が無くなること願って、大人と子どもの発達支える仕事してる>
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