九鬼の記事vol.30(2020.07.05)
0.今週の記事のレビュー
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「今週の記事のレビュー」では、本記事を簡単にまとめています。★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
1️⃣今週の学び:今週の学びは、「英語でのイベント企画」と「オンライン勉強会」です。
2️⃣今週の陸上部・巧のトレーニング:大学の陸上部と弟の練習について。いよいよ週末に試合を控えて、学生のやる気もグッと上がってきました👏
3️⃣今週のオススメ論文:今週の論文は、「プライオメトリックのウォーミングアップが、持久系市民ランナーのランニングエコノミーを高める」。
4️⃣時事ネタ・記事の紹介とコメント:ついにJ1リーグが開幕になりました!
5️⃣Q&A:
1.今週の学び
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「今週の学び」では、今週のできごとから九鬼が感じたことについて述べています。主にトレーニング・コーチングの現場での気づきを発信したいと思います。
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まずは、「英語でのイベント企画」です。これは学びか?という感じなのですが、とりあえずお話しさせてください。笑
昨今、大学の国際化が進められています。例に漏れず、本学もその渦中にあって、英語での授業やイベントが求められています。
だから、、、というわけではないのですが。(元々、そういうことには興味があって、学生自体にもそういうことを企画したりしていた)
英語で空手を学ぶ機会を提供するイベントを企画しよう!と構想を練っていました。
そして、今週はその構想を持って学内の職員さんたちとMT。
いろんなアイデアも出てきて、とても前向きなMTでした。これは実現したら、面白そう!!
と、いうことで。まだまだ詳細を説明できる段階にはないのですが、なんとか実現にこじつけられるよう、着実に進んでいきたいと思います。
次は、先週の「オンライン勉強会」の質疑応答の内容をお届けします。
勉強会にきてくださっていなかった人はもちろん、きてくれていた人たちにもぜひ読んでいただきたいです👏
2回目でも勉強になる、素晴らしい会でした👏
Q:竹澤:VO2maxとエコノミーのトレードオフの関係では、加齢によってはどうなりますか?
A:加齢に伴ってもパフォーマンスが高い人は、エコノミーが高くなっている印象があります。高校ぐらいまではVO2maxが高い人が多いです。エコノミーを高めてVO2maxが低下してきたなと感じたら、またVO2maxを高めるトレーニングをするのがよさそうです。
Q:動作改善によってランニングエコノミーが向上した場合、ランニングエコノミーと最大酸素摂取量が同時に向上するのでしょうか?
A:エコノミーについて、まず、接地時間が短いほうが、エコノミーがいいということがわかっています。トレーニングによって接地時間が短くなった人が、効率が良くなっている結果も示されています。そこでVO2maxが悪くなるということはなさそうです。
Q:トラックシーズンは最大酸素摂取量向上を狙って、ロード・駅伝シーズンはランニングエコノミー向上を狙う、という考え方はありますか?
A:個人的には、トラックだけを狙っているひとは、シーズンはエコノミーを高め、オフにVO2を高めます。ただ最近はシーズンオフがないので、冬はVO2maxやウェイトをして、温かくなってくると、スピードを出しつつエコノミーを高めるイメージです。
Q:季節によって重点的に鍛える要素(エコノミーorVo2Max)は変えたりされていますか。
気温が高くなると、Vo2Maxが下がっていきます。暑い中でVo2Maxを高める要素の練習に注力する。もしくは、エコノミー改善に注力し、気温が下がる時期にVo2に注力するなどの期分けはされているのでしょうか。もしくは、試合時期か鍛錬期かなどで期分けして、各改善に取り組んでいるのでしょうか。
A:季節というよりは、試合に向けた調整になります。なので、エコノミーに注力することが多いです。
Q:ケニア人は足首が固いと言われていますが、それは筋腱スティフネス・ランニングエコノミーが日本人より優れている要因の一つなんでしょうか。
A:それは要因の一つだと思います。
Q:ZONE ⅣからZONE Ⅰへダイレクトに向上させる画期的なトレーニングはないんでしょうか。そんな研究はありますでしょうか。
A:スタートした時のレベルにもよって上がり幅が違うので、若い人は両方上がることはあります。レベルの高い人の事例だと、多くウェイトを取り入れつつ、距離を確保していく。メインはエコノミーを高めるようにスピードを高めることで両方高くなったことはありますが、欲張ると怪我をすることがあるので注意が必要です。
VO2は頭打ちになりやすいと言われていますが、まずは個別性を考慮するのが大事です。
Q:最大酸素摂取量とランニングエコノミーを交互に上げた方が良いというお話でしたが、初心者や中学生や高校生などアマチュアレベル(県大会レベル)のランナーは、元の最大酸素摂取量が低いと思われます。その場合も交互にトレーニングした方が良いのか、最大酸素摂取量とランニングエコノミーのトレーニングを交互にせずに、最大酸素摂取量がある一定ラインに行くまではずっと最大酸素摂取量のトレーニングをした方が良いのでしょうか?
A:私の意見としては、まずVO2を高めます。そこで頭打ちが来たかなと思ったら、エコノミーを高めるトレーニングに大胆に振るといいと思います。自分の主観が結構大事だったりします。
Q:科学的測定を行わないでランニングエコノミーや最大酸素摂取量が向上した又は低下したと知る手段はありますか?
A:12分間走やシャトルラン等でVO2が評価できるといわれたり最近だとスマートウォッチの研究がありますが、それらは結局走りのパフォーマンス(VO2とエコノミーの両方の結果)なので、難しいと思います。
Q竹澤:ランニングエコノミーの計測方法を教えてください。
A:エコノミーの指標は、走る速度に対する酸素摂取量なので、酸素摂取量を計測しなければなりません。実験室でマスクを着けて測定します。
次回は、7月12日 日曜 21:00-です💪
お誘い合わせのうえ、オンライン勉強会にお越しくださいませ〜🙇♂️
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