2024年の振り返りと2025年の抱負
あけましておめでとうございます。TAIANの代表取締役CEOの村田磨理子です。
昨年もありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。
皆さん、年末年始をどのようにお過ごしでしょうか。
畳み掛けるような業務で年末まで駆け抜けていたため、年末年始は体調の調整と自身の内省に努め過ごしていました。
早速ですが、昨年の振り返りと2025年の抱負を語りたいと思います。
組織立ち上げへの道のり
2024年は一言で言うと“組織”を考え、悩み、つくりあげる年でした。
1. 人材の成長と意識の変化
各職種ごとの組織を立ち上げられるほど、優秀かつ複数名の人材が揃いました。ボードメンバーやそれに近い人たちの意識変化が大きな要因となり、採用ペルソナが言語化され、私たちが来ていただきたいと思った方の採用も捗りました。2024年初めに7名だった社員が、2025年1月には21名になります。
ここに至るまでの採用活動は、自分の中で最大限の力を注ぐことができたのではないかと思います。人数を敢えて追わず、数日単位で優先度が変わるポジションニーズとマインドをスピーディに把握し、必ず「自分より優秀な人を仲間にする」ことにこだわり抜きました。
組織フェーズも変わっていく中で、内部向けには、メンバーへのメッセージングや期待する役割を数人単位でチューニング+自分自身も役割を適度に変えながら推進していました。メンバーには細かに変更される方針に対して負担をかけてしまいましたが、それでもTAIANの行く道を信じてついてきてくれていることに感謝しかありません。
結果、素敵なメンバーが増え、事業に対するドライブがかかり大きく成長することができました。
2. 権限移譲と経営者としての成長
採用とともに、ボードメンバーを中心とした属人体制から「組織で勝つ」ための改革が大きく前進しました。
これまでは人数が少なかったこともあり、何かあると都度集まり意思決定していました。しかし、人数や役割が増えるにつれ、すべての局面にボードメンバーが居ることが難しくなっていました。そこで、各組織にマネージャーを配置し現場での判断をお任せすることにより、通常業務においてはスムーズな運営ができるようになったと感じています。
この動きがさらに次の採用と事業ドライブへ、という循環をつくれたように思います。
また、私自身は多くの経営者や投資家と会いに行ったことで、自分や自社の得意分野と苦手分野をはっきりと認識することができました。強みは外に出し、苦手分野を迅速に改善するという取り組みもこれまで以上に出来た一年でした。
管理手法の進化
シード期マネジメントからの脱却
成果指標と達成度合いの見える化を進めることで、施策ベースの進捗から目標数値に重点を置いたマネジメントスタイルに移行しました。
経営指標として見るべきもの、各チーム単位で計測するものを改めて整理し、マネージャーに目標へと落とし込んでもらいました。事業計画を達成するための戦略も、目標数字ドリブンで会話する機会が圧倒的に増えました。
とにかく目の前のことを遂行する今までとは異なり、施策優先順位の明確化とチーム間の協業体制が強化され、判断への納得感が増したように思います。
マネジメント練度を上げられた一年でもあり、もっと高みにいきたいと思える一年でした。
ここからは一部だけ特に印象に残った具体的なお話しをさせていただきます。
2024年印象に残った出来事
外部プロフェッショナルとの協働
外部から参画していただく方からの力の借り方が、一段階UPしたことが大きな前進をもたらしたなと感じています。特にシリーズA調達活動におけるファイナンス、事業成長の鍵を握るセールス組織の立ち上げには強力な助っ人がいました。
これまでも業務委託やコンサルの方に力を借りてきましたが、今回は「私たちが頼らせてもらう」ではなく「組織の一員としてガムシャラに動く」というスタンスでご一緒いただけたことが何よりも嬉しかったですし、組織・事業への最大限のリターンをもたらしてくれたと感じています。
このスタンスで関わっていただくきっかけになったであろう出来事は、私の普段からのこだわりが偶然ヒットしたものでもあり、嬉しい誤算でした。そのきっかけが6月に行った周年パーティだったのではないかと思います。
組織のモメンタムを感じてもらう重要性
私とコーポレートの大沢は、普段から組織の集まりには並々ならぬこだわりを持って場作りをしています。
6月に主催したTAIAN周年パーティーはこの一年の中でも特に印象的でした。
まず、これまでのボードメンバーとマネージャーで株主の方々を囲む懇親会とは異なり、フルコミットメンバー+株主全員の参加という形式で行いました。
株主の方々には、よりTAIANという会社について理解を深め、現場の空気感を味わっていただくため。また、メンバーには株主からどのような期待を持っていただいているのかを生の声で実感してもらうためでした。
株主からは「伸びるスタートアップの雰囲気だ」というお言葉をいただくとともに、より濃い形での「お手伝い」をしようか?というお話しや、採用候補者の紹介、顧客紹介など…今まではお願いして動いてもらっていたところから、積極的な協力をしていただけるようになりました。
普段の連絡や、株主定例会では伝えきれていなかった私たちの強みである組織モメンタムが伝播し、事業が加速したのは、感動を伴う自信につながりました。
このように、2024年はハードながらも、幸せを実感できる一年でした。
背中を預け合えるボードメンバーに恵まれ(困難を乗り越える数も質も増え、信頼が深まった!)、事業を信じ前進するメンバーと、私たちに期待を寄せてくださる顧客とのご縁。
一瞬一瞬が濃く、忘れたくない毎日の積み重ねだったように思います。
2025年は「もっと」をテーマに、1日たりとも無駄にせぬように動きます。
私たちが向き合うブライダル業界では、人手不足と事業変革に向けたDXの波は待ったなしの状況。
スタートアップとしての更なる飛躍を期待され、期待を大きく超えていきたい気持ち。
そのための自信の成長を、線形を超えた形で実現したい。
一年後、信じられない成長をしたと言える自社と自分に会いにいけるよう精進したいと思います。
株式会社TAIAN
代表取締役CEO
村田磨理子