走り書き (1)仮に「女性スポーツが無意味」なら、人類が鍛えること自体が無意味。スポーツの意義は各人の最善 (2)日本は元々女性蔑視が凄まじい (3)出生時の性別がスポーツの区分には有意義である理由
以下やはり今の世界の高校生くらいの知識と理解度で書く。
(1)トランス女性に負けるシス女性をネタに女性スポーツの無意味さを語る前に、我々人類自体が地上最弱の動物である現実と向き合おう。男子スポーツが無意味ではない理由は何か。
人間の男性がどう鍛えぬこうがアフリカゾウの乳児やオランウータンの女児にすら脚力や腕力臂力で遠く及ばず勝てないし、屈強な男でもヒグマやグリズリーの若い女の子にはダッシュで追いつかれてワンパンで頭蓋骨が吹っ飛びますが、人間がそういう動物界最弱だからって男子スポーツの意義がないわけではないでしょう。
別に我々は山奥でクマに勝つためにカーブだのフォークだのを投げようとしてきたわけでもないしボール一つにキリキリまいしてきたわけじゃないでしょう。
結局みんな、やりたいからやってるんですよ。自分が強くなるのが楽しいからやってるんですよ。
本当にこれが自己ベストなのか自分との勝負の結果を知る目安として、同年輩や同性との勝負が役立つだけで。
人間にとって他の動物との戦いは元々日常的でしたが競技としては…
定着しませんでした。
人間を襲う動物も人間が勝てる動物も、狩りが下手で巣立ちに失敗して餓えてフラフラの幼獣が主です。
養豚家が豚に食べられる事件は世界中で今も時々あるし、中世には動物裁判のよくあるテーマでした。
まして相手がクマだろうがライオンやトラだろうが猛牛だろうが、
自分がローマ帝国最強の剣闘士だろうが人間であるかぎり地球上で最弱のカテゴリから抜け出せない事実は変わらない。
動物愛護意識なんて乏しい時代でもそういう競技がスポーツから早々に除外されていったのは、むろんサハラの乾燥化でライオンが減った等もあるでしょうが
「どう弱っても強い猛獣vsどう鍛えても動物界最弱たる人間のオス」より、
「動物界最弱の人間のオス同士を戦う/戦わせるフェアネス」のほうがみんな楽しかった
んでしょう。
いちいち動物を衰弱させてから戦う八百長くささはみんな知ってるのだし。
「そもそもスポーツに打ち込める時点で不平等」説の驚き
これもものすごく驚いた。
何のスポーツでも基本的に平等が良いでしょうに。スポーツが贅沢であってはならない。
まず、裾野が広く競技人口が多いほうが競技が栄え、楽しいに決まっている。
ただ選手同士が自己ベストを競い合ううえでは、重さ(同じ性別の場合はほぼイコール骨格筋の重さの差異の目安)や出生時の性別を揃えとくと便利って程度で。
あとは日本の山地は概して居住に不適で、アフリカ東部などのような「高地なのに平らな土地」が乏しい。日本に酸素不足のまま戦える人が乏しいのは永遠に変わらないんじゃないですかね。
人種は人類にとって生物学的に無意味な概念と確定しているのだし、東洋の武術でもバレエでも超絶うまい人は幼少期に呼吸器が弱かったりするので人種の問題じゃあないでしょう。
むろん性別は生物学的に元々ほぼ無意味であり、あらかた古代の迷信
むろん性別は生物学的にほぼ無意味である 。「男性が優秀」って説は、男性の願望を中心に世界を説明する天動説のような古代の迷信だ。
「生物学的に男性が女性を好むのは当然」「男性が女性を守っている」なんつう世迷言が通じる先進国も、もはや稀
エビデンス云々を通り越して、すでに確実な生き物の仕組みは
「ヒトなどの性別は人口の数だけあり、男女の性別は身体の区分以外は無意味」
「生き物は基本メス。有性生殖の生き物も、性指向が胎児期早期にオス化するとオスを好み、メス化するとメスを好むため『基本的に同性を好む』とも言える。」
「心身の能力は女性らしさであり、男性らしさは不利。従来の性別は出生時の外性器の区分でしかない。」
というのが確定した事実であり、今後千年たっても変わらないだろうし、21世紀に入って以降、世界中多くの国で中学か高校までに学ぶ事実だ。
特に30以降の中年の日本人が
「男女の違い」だの「日本では女性が守られている」だのと語るとほぼ毎回アジアアフリカを含む世界中から大笑いされるのはそのおかげ。
おかげで今の世界では、フェミニズムへの反発がそのまま、「女性蔑視に依存する無能」「植民地支配や人種差別に無反省な人類の敵」の証明になる。
男性が女性に一方的に守られる特権と社会
政治や産業や科学の「男女差」などはもっと簡単な話で、日本の近代化/工業化も、男性が女性を格安や無料で使い、女性差別に依存して富を独占して達成されただけだ。これは小学生でも知っている事実だろう。
20世紀のサラリーマンと専業主婦世帯も結局はその亜種だった。
現代人からみると植民地支配並みに酷い話だが、どの国も「女性の低賃金/無償労働に依存して男性だけ稼ぐ」慣習が抜けていない。日本は特に過激な一例だ。
それでも、何なら植民地支配と同様に「男性が女性を守ってやっているのだ」と思い上がる阿呆もいる。
日本に限らず、科学技術でも思想でも後進だった地域に共通する最大の原因は身分差別と女性蔑視の苛烈さであり、日本などの後進地域の人間が西洋より素朴や善良だった証明にはならない。
(世界各地に、自然に恵まれすぎて小国や氏族が割拠し乱立し発展を妨げてきたらしいケースもあるが)。
筋肉や骨の発達は男性ホルモンではなく男女ともに女性ホルモンの産物であるが俗に言う性別は重要な目安
そして「俗に言う性別は外性器のみの区分」ではあるが、「男性ホルモンと女性ホルモンのどっちに影響されやすい身体を持つ個体か」という重要な目安でもある。
一般的に
女性ホルモンは筋骨を含め、生まれつきの属性を発現させ強化するカギ
であり、
男性ホルモンは筋骨を含め、抑制のカギ
である。
「性別」は、女性/男性ホルモンのどちらに影響されやすい身体の人か知るためには重要な区分
俗に言う女性は「僅かな男性ホルモンによって男性的な小さい身体を維持している人々」
睾丸もないのに男性化する理由は、生まれつき女性ホルモンを男性ホルモンに変えて生きていて、筋肉や骨格が僅かな男性ホルモンでも男性化する(抑制される)設定だからである。
基本的な生き物のメスは、基本、身体が発達しているほうが都合がいい。人間が女性ホルモンと呼ぶ物質の仲間は元々そういう効果をもつ。
逆に、基本的な生き物のオスは小さくてもいいし、居ないか稀でも良い。なので人間が男性ホルモンと呼ぶ物質も基本的にそういう効果を持つ。
ヒトの女性は次世代育成に時間とコストのかかる性質上、小柄で省エネな身体つまり「オスっぽい体」を手に入れた。
女性なのにオスの身体を維持するため、筋肉や骨が、自分で作る微量の男性ホルモンにすら影響されやすく弱りやすい。
女性アスリートへの男性ホルモン投与が危険だったり、女性が一般的に女性ホルモン投与でも俗に言う男性化を起こす理由がこれ。
女性が外部から男性ホルモンを投与されたり余った場合は女性ホルモンに変えるし、そうなるとようやく筋肉などが増強される(生物学的なメス化)。
これを俗に男性化と言ったりもするのだが、元々女性は「女性ホルモンに影響されにくい設定」なのでそううまくも行かない。
「俗に言う男性」の外性器でも胎児期初期に母親が作る男性ホルモンで縮小することが知られているが、「俗に言う女性」の筋肉や骨についても同様なのだ。
俗に言う男性は僅かな女性ホルモンでも女性化できる=筋骨が発達する身体を持つ。
ややこしいが
「生まれつき多めの男性ホルモンと少なめの女性ホルモンで生きているのに身体が女性化する人々、つまり男性ホルモンが多くても影響されにくいが、女性ホルモンには物凄く影響されて筋肉や骨が増える人々」が出生時に男性と判断される。
陰茎は女性ホルモンによる身体の女性化の産物であり、出生時においても「僅かな女性ホルモンで女性化する=筋骨が発達しやすい人々」の、解りやすい目安だからだ。
彼らは自分で微量を作って保っている女性ホルモンに影響されて筋骨が発達する。
反面、男性ホルモン(=素朴な生き物のオスの小ささや俗に言う女性的な身体の源)に影響されないように頑張っている。男性に男性ホルモンであるテストステロンを投与すると身体が「俗にいう女性的になる」理由は、単に、人類がこれまで「男性ホルモンの影響を強く受けて、身体が極めて男性化した人々」を「女性」と呼んできたため。
服薬でのトランスジェンダーも
「生まれつき女性=女性ホルモンが多くても影響を受けにくいが微量の男性ホルモンでも男性化し筋骨が弱くなりやすい」
「生まれつき男性=男性ホルモンが多くても身体が小さく弱くなりにくい。女性ホルモンが僅かでも容易に女性化して筋骨が発達しやすい」
という体質までは変わらない。ホルモン剤もそれを見越した配分だろうし。
つまり出生時の性別が区分には最適
ということだ。
テストステロンが筋肉を強化する可能性などは生物学的にも医学的にも消えた昔の説であり、テストステロンレベルを測ることには性別チェック以上の意味がない。
男性の場合は女体化する方向へ効く物質だし、女性の場合は女性ホルモンに変えて筋骨を強化できるが微量の男性ホルモンでも元々体作りを抑制する物質なので(繰り返すが素朴な動物のオスが小さく概して短命なのはそのため)、体がボロボロになる。
運動神経だけでいえば他の脳機能と同様に女性が有利だろうが
たぶん男子重量級や男子ヘビー級の世界チャンピオンのように、運動神経も身体も非常に女らしい男性たちもいるのだ。
「ヒトは男女の身体が性ホルモンによって逆の性別になっている生き物。」というのが今の科学の常識ではあるが(たぶん高校理科に毛が生えたくらいの常識かな)、
以上のように「もはや性別なんてどうでもいいんでは」と言いたくなるていどにややこしい話ではあるため、高校理科くらいの理解だと「つまり男性は生物学的に女性なんだね?不利なんだね?性別ってアホらしいよね。」で済ませられるのかもしれない。