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低用量ピルの素晴らしさを語りたい

日本の低用量ピルの普及率は非常に低い。
欧米諸国のピル内服率は英国26.1%、フランス33.1%、カナダ28.5%、米国13.7%なのに対し、日本ではたったの2.9%であり、圧倒的に少ない(※)。
あなたの知り合いの女性100人のうちたった3人程度しか服用者はいない訳だが、そのうちのひとりは私である。
もう2年程度服用していて、とにかく利点ばかりなのでここで素晴らしさを語りたいと思う。
※出典:Contraceptive Use by Method 2019

そもそも:低用量ピルの仕組み
ざっくりとした仕組みは以下の通り。専門家ではないのであしからず。
低用量ピルによって女性ホルモンの血中濃度が上昇
→すでに十分に卵巣から女性ホルモンが出ていると脳が勘違い
→卵巣からの女性ホルモンの分泌を抑制
→排卵が起きない
排卵が起きないだけでなく、子宮内膜が厚くならず、着床しにくい状態になったり、子宮の入り口の粘液が濃くなり、子宮内に精子が入りにくくなったりと、二重三重の働きがあるらしい。なんと上手くできている薬なのだろうか。

自分の生活に合わせて、月経をコントロールできる
低用量ピルを服用すれば、月経開始日がほぼ確実に分かる。またそれを数日程度恣意的に前後させる事もできる。
出張、試験、旅行など、月経が被ったら嫌なタイミングというのは、いくらでもある。
「明日旅行なのに来ちゃった…」「出張中に急に…」といったトラブルから完全に開放されるのは素晴らしい。
低用量ピルがなくとも、元々きっかり28日周期で月経を迎える人もいるだろう。しかし私の場合、周期日数は変動することが多く、特にストレスの影響を受けやすいため、月経開始日をコントロールできるのは強いメリットになった。

PMSや月経痛の改善
低用量ピルのメリットとして、PMS(※)や月経痛の改善が挙げられる。
ベッドから出ることができないほどの不調、貧血気味で倒れてしまうほどの深刻さではないものの、腹痛や頭痛、体のだるさ、肌荒れ、眠気など、よくある症状には毎月見舞われていた。
低用量ピルを飲み始めて、これらの症状がかなり低減したので感心した。いつも体のだるさがひどい月経2日目あたりでも、体が軽くスイスイ動けるようになり嬉しかった。1ヶ月のおよそ4分の1を占める月経期間を快適にすることは、かなりのQOL向上につながると思う。
※PMS(Premenstual Syndrome、月経前症候群)は、生理3~10日位前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調のこと

妊娠の懸念の払拭
月経開始が遅れると、妊娠の懸念が頭を過ぎり少し不安になるのが常である。きちんと避妊していたとしても、100%の避妊法は存在しない以上は妊娠可能性はゼロではない。避妊を男性側だけに任せるのではなく、女性主体でも行いたいとも思ったのも服用開始のきっかけだった。
服用すれば、月経開始が遅れるという現象がそもそも起きないので、ストレスフリーな生活が送れている。

デメリットはあるか
唯一と言って良いデメリットが、血栓症のリスク向上だ。特に飲み始めの時期や、服用を一度やめて再服用を始めた頃にリスクは高まるらしい。お医者さんによれば、適度に体を動かし、水分をたくさん取ることで予防はできるということである。
他にも副作用として、つわり様の症状が出ることもあるらしい。私は特にそのような症状は起きなかったが、このような場合は低用量ピルの種類を変えることで改善できるそうだ。

他にもメリットはたくさんある
肌荒れの改善、子宮体がんのリスク低減など、ここに挙げていないメリットも枚挙に暇がない。ぜひ、調べてみてほしい。

最後に:低用量ピルのすゝめ
もしあなたが「食わず嫌い」で低用量ピルを避けてきたのなら、様々な情報に触れて、上記のようにQOLを上げられる方法があることを知ってほしい。
月経は女性の生活と切り離せないものであるから、改めて向き合って、低用量ピル服用を検討してみたらどうだろうか。

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