竈門炭治郎くん
仕事でいろいろあるとき、アニメを見返してました。
あなたはいつも真剣に誰にでも向き合っている。わたしは度々アニメのあなたを見て笑ってしまいました。なぜならばあなたは鬼に対してもしっかり話しかけているからです。人は現実にはありえないと思うと笑ってしまうのかもしれません。もしも私ならば絶対に鬼と対話しようなどとは思わないでしょう。なぜなら価値観が絶対に合わないと思うからです。
現実の世界で私は話が合わないと思う人とは基本的にはあまり喋りません。やむを得ない場合だけ彼らと話をします。本当に事務的に。生き方や考え方について語り合う事は一切ありません。私の言葉が彼らには届かないであろうことが容易に想像できるからです。それに価値観の違いによって傷つきたくもないのです。それによって怒ったり泣いたりするのも疲れるだけだし嫌です。
それなのにあなたはあるとき猗窩座に対してこう言いました。逃げるな卑怯者!!私はそれを聞いて驚きました。鬼と言うのは卑怯ものだと初めから思っていたからです。あなたは鬼も自分と同等として語りかけているのでびっくりしました。言われた鬼は何を言ってるんだとそのまま逃げて行きます。しかし、あなたの真っ直ぐな刃は鬼に届きました。
そのことに私は感動したのです。初めから届かないと諦めている自分がまっすぐすぎるあなたに驚いてそれで笑っていたのです。
自分はあなたのようになれないかしれませんがこれからもあなたは誰に対しても通じ合えることを信じて語りかけるのでしょう。そうして私はそんなあなたに本当の勇気を見せてもらうのです。そしてその言葉がほんの少し(例えばそれが彼らが死ぬ間際だったとしても)届いているのを見るとき、やはり再び感動するのです。
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