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知るべき!誰でもわかる「ESG」の存在

近年、気候変動や急速なグローバル化により企業を取り巻く環境は大きく変化しています。この先も不確実性が増し、まさしくVUCAの時代が訪れるでしょう。

そのような時代を私たちが生きていく上で当たり前の存在にならなければいけないのがESGの観点です。

ESGは端的に言うと、企業のこれまでの経営方法を変えるための考え方です。

既に世界的にはESGというワードが浸透している一方、私たち日本人にとっては、まだ程遠い存在の方もいるかもしれません。このESGというワードは、これからの時代を生きていく上で知るべき必須のワードです。投資家や起業家の方は既にご存知だと思いますが、一般消費者やサラリーマン、学生にとっても身近であるべきものなのです。

そんな「ESG」について、現役大学生が簡単にわかりやすくご紹介します!

1, ESGって何なの??

ESGは「環境」「社会」「ガバナンス(企業統治)」を指します。しかし、この3つを覚えるだけでは正直無意味です。しっかりと中身を勉強して、実際に行動することが求められます。

・E:「Environment」環境

Eは環境問題を解決することを指します。環境問題を解決です。私たち消費者にとっては、一番理解しやすい部分だと思います。

さて、環境問題と聞いてあなたはどのような問題を思い浮かべますか??

気候変動、森林破壊、海洋汚染、大気汚染、生物多様性の問題、絶滅危惧種など..数多くの問題が思い浮かぶと思います。これら全てが「E」に当てはまる問題です。では、この「E」に求められていることは何でしょうか。結論を先に述べてしまうと、「私たちは環境問題を自分ごととして考え、行動すること」が強く求められています。私たちの日頃の生活は、環境に大きな負荷をかけています。環境の土台に成り立つ私たちの生活は、今現在ゆっくりと崩れていっています。「誰かが解決してくれる」という考えではなく、あなた自身が解決に導く行動をする必要があるのです。

・S:「Social」社会

Sは社会を指します。え、社会の何?と思われるかもしれません。
具体的には、一般社会の中で解決すべき問題を指します。例えば男女平等や過労問題、児童虐待やパワハラ、セクハラなどです。これらの問題に対して、やるべきこと・変えられる制度は数多く存在します。これらの社会問題を解決することを指しています。Eの環境と同じく、問題を解決することを指すのです。

・G:「Governance」ガバナンス・企業統治

学生に「ガバナンス・企業統治」といっても認識が薄いのが正直なところです。言葉は知っているけど、説明はできませんという学生もいるのではないでしょうか。

ガバナンスや企業統治は簡単にいうと、企業が不正なくやるべきことをきちんとやることを指します。ガバナンスが効いていないという企業は不正問題を起こしていたり、不祥事を起こし、社会や投資家・消費者からの信用を失いつつあります。近年流行な言葉を使うとするならば、ガバナンスや企業統治は「サステナビリティ(持続可能性)」とも言えるでしょう。企業は長期的なガバナンスが実行できているか評価されます。

この3つの意味を持つESGがなぜ注目されているのかをお話しします。

2, なぜESGが注目されているの??

ESGの前に、SDGsは皆さんご存知だと思います。ESGとSDGsの違いは後ほど述べますが、SDGsが近年注目されている理由は何ですか??

みんながSDGsって言っているから??国がSDGsの取り組みを〜と言っているから??企業がSDGsの取り組みが○○と言っているからでしょうか??
ESGやSDGsだけではありませんが、社会的に注目を浴びるということは、その背景が必ず存在します。ESGが注目されている理由は簡単で、世界における「環境」「社会」「ガバナンス」が良い状態ではないからです。もし、世界中の人が不健康だったら、ESGに「健康」(仮:H)とかが入るでしょう。

日本でもESGに関する問題は多く発生しています。例えば、Eの環境では4大公害病がありました。Sの社会では過労死や個人情報の流出、Gのガバナンスでは不正会計問題やデータの改竄問題などがあります。これらは経済成長を邪魔する存在なのです。E(環境)が豊かな状態でなければ、豊かな経済は成立しないように、ESGが豊かな状態でなければ、日本の経済発展は難しいのです。

では、ESGを考えて頑張ろう!というのが日本社会の考えなのですが、これは世界的に見たら大遅れであり、考えがすごく甘いんです。。。

3, ESGは「配慮」ではなく、「当たり前」の存在

このパートを始める前に、大学4年のかみりょう(私)の考えを少し書かせてください。僕は昨年、就職活動をしていたのですが、企業説明会で「当社はSDGsにも取り組んでいます!」や「ESGを常に?意識しています」と堂々とアピールされているのを見て、すごく驚愕というか、複雑な気持ちになっていました。

僕の偏見なのかもしれませんが、本当に成長できる会社ってSDGsやESGが会社そのものになる必要があると思うんです。「SDGsやっています!」のアピールは「税金しっかり納めています!」という感じにしか見えません。事業内容よりも会社の将来性や経済成長に対しての考えがチョコレートなみに甘いでしょと思ってしまいました。全ての企業ではありませんが、多くの企業はESGやSDGsに対する考えが甘いと思います。

本題に戻りますが、ESGは配慮するものや考えるものではありませんESGは環境・社会・ガバナンスに対して行動を起こすことです。もはや、ESGに対しての取り組み(行動)は当たり前です。

加えて、日本企業のESGの取り組みが弱すぎる点に関しても話しておきます。

例えばですが、最近ではハイブリッドカーHVや電気自動車EVが主流になってきました。日本の自動車メーカーは確かにESGの取り組みにもなるエコカーという存在を製造し、販売、流通させているでしょう。しかし、海外に目を向けてみますと、例えばカナダでは、2035年にハイブリッドカーHVの販売を禁止するという規制を張ることが決まっています。ガソリン車やディーゼル車はもちろん禁止です。

日本の企業が頑張っているのに対し、海外はその上のビジネスを展開しようとしています。このままでは、正直日本が後ろを追いかけるようなものであり、全く成長が見込めませんよね。

自動車は国内にも技術がありますが、そうでない機械や電子機器、IT系、プラスチック、繊維製品、食品など多くのものを海外に頼っている日本は今後どのようにビジネスを展開すれば良いのでしょうか。

欧米や中国に進出している企業も多くありますが、そもそも同じ土俵に上がれていない時点で、その地域での企業成長は難しいのかもしれません…少なくとも今はそのような時代になっていることをきちんと認識する必要があります!

4, ESGとSDGsの違い

最後に、ESGとSDGsの違いを述べて、今回のnoteは閉じようと思います。
すでにここまで読んでいただいた皆さんはお分かりなのではないかと思います。
明らかに違う点があるのですが、、、いかがでしょうか。

ESGとSDGsの違いは何ですか??


ヒント
SDGsはSustainable Development Goalsです。
 日本語に直すと「持続可能な開発目標」ですね。



もうお分かりですね!
ESGはSDGsのような「目標」ではありません。ESGは環境、社会、ガバナンスという3つの観点が企業の成長に大きく影響するという考え方です。

ちなみに、よく考えると、ESGを実践する際に将来的なリスクや機会を見出すためのヒントがSDGsになっていますね!

皆さんもESGに関して興味・関心を抱き、ぜひ実践することが当たり前と思っていただけると幸いです。


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なお、ESGに関しての投稿はもう一つ作成予定です!!
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