#5 ピオーネって誰の子、どんな子/コトノハーバリウム
「ピオーネ」とは、イタリア語で「開拓者」という意味を持つ。Pioneという綴りを見ると「パイオニア」と近しいものがあるので覚えられそうだ。
しかし、私はこの記事で急にイタリア語セミナーを始めたいわけではない。ピオーネというのはあるものの名称なのである。
開拓者という名を与えられたのは、例のごとく画像は載せられないが(イラストを載せられたらいいなと思うので練習に励みたい)、粒が大きくて美味しそうなある葡萄である。
知っての通り、今の時代の農業にとって、品種改良というものは切っても切り離せないものである。相当根気のいる作業の先に美味しかったり見た目が良かったり、育てやすい種が誕生するのである。
ピオーネもその例外ではない。ピオーネは、ご存知巨峰と、(私は知らないのだが)カノンホールマスカットとの交配による品種である。
余談だが、調べたところマスカットというのはブドウの中の一種類なので交配してもなんら問題はないようである。また、マスカットというのはムスク(ジャコウ)のような強い匂いを持つことが名前の由来らしい。つまり、果皮が黄緑だったり白いだけでは白ブドウであるかもしれないのだ。ブドウとマスカットってリンゴと梨のような関係だと思い込んでいたために知らなかった。
さて本題に戻ると、ピオーネは巨峰の血を受け継いだ濃い紫、または紫黒色の種である。また、粒は巨峰の血を受け継いだ上にさらに成長し、より大粒の食べ応えのある種類となっている。その上、マスカットの爽やかな酸味や香りを持ち、とても食べやすい(らしい)。
そして最近では、ピオーネにジベレリン処理(ブドウをジベレリン溶液(植物由来で無害)に浸すこと)を行って結実したものをニューピオーネと呼ぶ。
開発者及び命名者の熱意や苦労は葡萄の家系図(品種改良の系統図)のサイトを見たときになんとなくだがわかる気がした。しかし、勉強不足だからだろうが、ブドウ素人の私の生半可なリサーチではピオーネの開拓者たる所以を見出すことはできなかった。
そこで8月末〜10月初旬に出回るピオーネを食べてみたいと思った。もし注文できて、かつ忘れていなかったら後日談としてどこかに掲載したいなと思う。
ということで、今日のコトノハは「ピオーネ」を紹介した。なんだか季節外れだな、と書いた私も思いはしたが美味しそうな話題なので悪しからず。
ではまた。
これは私がインプットをしてよりよいアウトプットを生成するための燃料です。あなたの活力にできるような文章を生成することに尽力します。