【解説】ビジネスで役立つ!「t検定」とは?
こんにちは!
マーケティングリサーチを中心にビジネスに関する動画を更新するYouTubeチャンネルのMAppsチャンネルです。
先日、MAppsチャンネルではビジネスで役立つ知識である「t検定」の解説動画を公開しました。
本記事は、その動画を文章でお楽しみ頂くための解説記事になります。もしまだ動画をご覧になっていない方は、ぜひこの機会にご覧頂けたら嬉しいです。
それでは、早速解説していきます。
t検定とは?
t検定は、統計学の本だと「仮説検定」のパート、リサーチの本だと「有意差検定」のパートで必ずと言って良いほど出てくる用語です。
そして、このt検定は、t分布を利用する検定方法の総称で、平均値の差を検定するときに頻出する用語になります。
t検定の利用シーン
t検定は、簡単にいうと、平均値に差があったときにその差は統計的に意味がある差なのか、たまたま出た差(=誤差の範囲)なのか、というのを検証する場面で利用します。
例えば、ダイエットをしている2つのグループがあって、
・糖質制限ダイエットを実施したグループAは平均-5kg痩せていた
・脂質制限ダイエットを実施したグループBは平均-4kg痩せていた
という場合に、
・平均値に1kg差があるから糖質制限ダイエットの方が痩せやすい
・統計的にたまたまの結果なので、2つのダイエットに大きな差はない
このどちらで判断すれば良いかを、t検定を利用して検証するという感じです。(※ダイエットの数値は架空です。)
標本が少ないときに利用する
t検定は、大まかに分類すると「平均値の差を検定したい場合、かつ標本が少ない場合」に利用するという感じで覚えておくといいかなと思っていて、その「標本が少ない場合」というのは、具体的には「標本が30未満=少ない」という認識で大丈夫かと思います。
ちなみに、標本が多い場合(統計用語だと「自由度が大きい場合」)は何を利用するかというと、t分布ではなく正規分布を利用した検定を利用します。
t分布は自由度が大きくなれば正規分布に近似するので、標本が多いときはt検定ではなく正規分布を利用した検定を行うのが一般的かと思います。
t検定以外の知識も
なお、t検定はExcelだと「t.test」という関数で比較的簡単に出来るのですが、簡単にできるからこそ、どんなときに使うのか、何のために使うのかのイメージを持っておくのが重要になります。
そして、今回の「t検定」のほかに、「帰無仮説」や「対立仮設」、「t分布の特性」や「検定統計量の計算方法」なども理解できると、さらに良いと思うので、興味がある場合はぜひ調べてみてください。
さいごに
今回は、t検定について簡単に説明しました。もし他に解説して欲しい用語やご質問等ありましたら、ぜひコメントで教えてください。最後までお読み頂きありがとうございました。
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