女アラカン50代能登災害ボランティア参加記録
4/30日に、輪島市の災害ボランティア活動に参加したので、その記録です。
参加にあたり、noteにアップされているボランティア参加記事を参考にさせてもらいましたので、どなたかの参考になればと思い、私も記録しておきます。
事前準備
1.能登の災害ボランティアに参加するためには、まずお住まいの社会福祉協議会にて、ボランティア保険に加入しておく必要があります。掛け金市町村によって若干異なりますが、概ね500円~600円です。
これに入っておくと、集合場所までの移動中に交通事故に合った場合も保障されます。手続きは、社協のカウンターで説明を受けて、申込書に記入すれば終わりで、私の場合は15分程度ですぐ終わりました。
2.石川県災害ボランティア活動の事前登録を行い、その後登録したアドレスに届く募集案内のリンクから、参加したい日時を予約します。
下のサイトには、1週間ごとに募集内容と活動場所が掲載されますが、申込みは登録した人に送られるメールからしか出来ません。
なお、私は参加できる日に限りがあったので、募集開始時間10分後に申請して希望の日時をゲットできましたが、GWの時期だったからか、募集開始から1時間以内にほぼ埋まっていました。(なお、当日参加したグループメンバーは7人中、6名は遠方からの参加だった)
3.持参する物を揃える。
参加が確定してから、災害ボランティア用の持ち物を購入しました。
・折りたたみヘルメット(現地にもレンタルがありました)
・防刃ゴム手袋
・安全靴(つま先強化、踏み抜き防止)
・ゴーグル
・防塵用マスク
・使い捨てスリッパ
Amazonで、出発の3日前のお届け予定を確認して購入したのに、なんとヘルメット以外、Amazon配送中のトラブルか何かで届かなかったので(,,゚Д゚)
急遽前日にコーナンに行ってなんとか揃えました。安全靴(スニーカー)は24.5以上は店舗に在庫がなく取り寄せだったので、24.5を買ってダイソーで見つけたつま先クッションを詰めて無理やり履きました(案の定、靴擦れしたけど、バンドエイドを持っていったので悪化せず。バンドエイド持参必須です)
コーナンには、思っていた以上に品揃えも良く、Amazonで無限に出てくる候補品から選定するよりも最初からコーナンで買えば良かったと反省。(未だ商品が届かず返品も進まないし。。)
ボランティア当日朝
金沢駅からボランティア送迎バスに乗って、輪島に行くコースに参加しました。
最初バスに乗った時に、ぱっと見た男女比が1:9だったのでビビリましたが、現地に到着してチームを組む時には、3割くらい女性がいたのでホッとしました。
輪島市に入ると、とあるショッピングセンターの駐車場が拠点となっていて、そこにテントと小屋が設置されていました。当日は小雨がぱらつく天気だったので、輪島市社協の担当の方はバスの中でオリエンテーションして下さいました。
事前に配られた「活動の注意事項」の中に、被災地でのカメラ撮影等は控えるようにと書いてありましたが、当日その社協の方は、「現地に来るボランティアが大変少ない、復興が進んでいないという批判がメディアでされています。しかし私達は沢山の方に活動を知ってもらいたいと思っています。プライバシーには配慮する必要がありますが、参加チーム内と作業に伺う先で同意が取っていただければ、SNSでどうぞ、活動の様子をシェアしてもらってかまわないです」とおっしゃっていました。
活動は、7名で1チーム体制となり、社協の方が運転する車に乗り込んで要請のあったお宅へ行き、希望する片付け等を行います。輪島市はまだ7割くらいの家が水道が復旧していないため、トイレはこの拠点にある簡易トイレで済まし、昼も又拠点に戻るとのこと。各チームに画像の用具と熱中対策用の水分など提供されました。
当日の活動内容
社協で各家から要請された活動を、各チームに割り振ります。力仕事の多いものは男性が多いチーム、軽トラが必要な所はマニュアルが運転できる免許を持っている人がいるチームなど。
私がいるチームは、半壊のお宅で2階の大型家具の搬出要請のあった家に行きました。実際には、大型家具以外にも大量の衣類だとか、布団なども搬出したので、そういった比較的軽いものの搬出を担当しました。その家には、遠方から親戚の親子もいらっしゃっており、甥っ子さんも力仕事に大活躍されてました。
2時間ほどで作業が終わり、一旦拠点に戻って1時間休憩を取ったのちに、別の場所にまた車で移動。休憩中は、営業を再開したショッピングセンターのスーパーでお弁当を買いました。もし昼食を買えるお店がない事も想定して、プロテインバーも持っていってましたが、営業しているのであれば、ちょっとでも買い物した方が現地に貢献できるので良かったです。
昼からお伺いした家は、全壊判定の家でした。本来は全壊の家はボランティアには危険なため入れないのですが、一旦社協の方が現地確認され、一部の建物は鉄骨で問題なさそうと判断したので、GOになりました。屋根裏にある大型家具類の搬出でした。
活動を終えて
集まった方々は、夫婦や友人で参加されている方もいましたが、大抵はお一人で、その日初対面な人ばかり。でも自ら志願して来られた方ばかりなので、自然と分担が決まり、気持ちよく活動出来たと思います。50代女性が果たして役に立つのだろうか?と不安な面もありましたが、自分の体力にある程度自信あることと、事前の装備をしっかり準備しておけば、問題なかったです。
※日頃はカーブスに週3通う程度のゆる運動しかしていませんが、階段を何度も往復したり、腰をかがめる作業もしたけれど筋肉痛にならなかった!
災害ゴミを片付けるには人海戦術で家から外に出さないといけない。現地で作業してみて、これは少人数だとかなり大変だと気づきました。単に外に出せば良いだけでなく、そこからさらに分別作業(紙やプラスチックなどは災害ゴミの対象ではない、ガラスなどは土のう袋にいれるなど)も必要です。(注:自治体のルールにより異なる)
能登半島は遠く、1日活動するためには、日帰り圏内に住んでいないと交通費と宿泊費が必要になりますが、上記の作業などは、人が多ければ多いほど一人あたりの作業量が少なく、負担も小さいです。夏までに少しでも多くの方が参加されたらいいなと思っています。
社協の方々も、全国の社協からヘルプで来ていらっしゃいました。本当にお疲れ様です。
さいごに
この日は、順調に活動が進んだようで、最後のミーティング「本日要請があった活動をすべて完了することが出来ました」と輪島市社協から報告がありました。さすがGWです!
輪島市社協から、輪島市災害ボランティア活動支援金募集のお願いがあったのでシェアします。ここで集まった支援金は、
・ボランティアを現地までの送迎に使用する車両にかかる経費
・被災状況のニーズの把握のための調査活動費
・災害ボランティアが被災者宅の片付けや清掃等の支援活動を行うために必要な資材の購入及び保管に関する経費
・災害ボランティアセンター運営にかかるスタッフの経費
にあてるそうです。なぜ個別に募集するのかというと、石川県に集まった募金は使用用途が決まっており、上記のような用途には使えないそうです。実際に、災害ゴミ搬出には必要そうな大型家具解体用具(電動ノコギリ、カッター、ガラスを安全に割る器具、電動ドライバー)等は見当たりませんでした。これらがあると、もっと効率的に解体できると思います。